【医師が解説】ホクロとシミの違いや見分け方を分かりやすく解説

本コラムの内容について、当院ではホクロ治療は現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。(シミ治療の取り扱いはございます)

「これってホクロなのかな?シミなのかな?」

「ホクロとシミで治療法が違うって聞いたけど、どう違うんだろう」

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

よくお客様から「これってホクロですか?シミですか?」という質問をいただくことがあります。

何となくホクロなのかな、と感覚的に理解はできるかもしれませんが、この記事では医学的にどのように診ているのか専門的な立場から分かりやすく解説していきますね。

目次

ホクロとシミの違い、見分け方

まずは端的に「どのように見分けるのか」を分かりやすく解説します。

基本的に、複数の見た目の特徴から見分けていきます。

ホクロ

・隆起している場合がある

・徐々に隆起してきた

・サイズが6mm以下である

・その部分から毛が生えている

・中心が濃い色で、外側が薄くなっている

シミ

・隆起していない

・色の濃さが変化する

・サイズが6mm以上ある

ここに挙げた特徴を確認していくことで、例外はありますが、基本的にホクロなのかシミなのか一定の判断ができるかと思います。

医師の診察では、このように形、色味、大きさ、隆起、これまでの経過といった要素を総合的に確認し、シミかホクロか見分けていきます。

ホクロとシミの医学的な違い

それでは次に、医学的にホクロとシミが「どのように違うのか?」ということを分かりやすく解説します。

前提として、ホクロとシミは「病理学的」に異なるものです。病理学とは、すごくざっくり言うと「顕微鏡で拡大して観察してみる」というような認識をしていただくと良いです。

ホクロとは

ホクロとは医学的には「色素性母斑」が正式名称となります。

以下は日本形成外科学会の引用です。

色素性母斑は母斑細胞が表皮と真皮の境目もしくは真皮の中に存在して、メラニン色素を作り出すために、褐色ないし黒色に見えます。時には毛が生えたり表面がでこぼこすることもあります。

日本形成外科学会「色素性母斑」

少し難しいですね。

要するに、「母斑細胞」というものが増えてたまっている状態がホクロ、と認識いただければ良いかと思います。

色素性母斑(ホクロ)の病態

シミとは

シミはいくつか種類がありますが、ホクロとの区別でよく問題となるのは「老人性色素斑」と呼ばれるシミになります。いわゆる多くの方がイメージするシミはこれです。それ以外には肝斑やソバカスなどがあります。

老人性色素斑は、境界が比較的明瞭な褐色の色素斑で、中年以降によく見られます。紫外線の暴露により生じます。

日本形成外科学会「シミ」

シミはホクロと異なり、「母斑細胞」が増えているのではなく、「メラニン色素が増えている」状態と認識していただくと良いかと思います。

ホクロとシミの治療方法

ホクロの治療方法

ホクロの治療方法は、基本的には以下の通りです。

・レーザー治療

・切除、縫合

・くりぬき法

(・高周波メスによる電気焼却)

(・液体窒素)

選択肢としては上記の通りですが、どれを選択するのかは、ホクロのできている場所、大きさ、深さ、色、個数などによって総合的に判断します。

少し専門的になりますが、ホクロと一言でいっても、境界母斑、複合母斑、真皮母斑という3つに分かれており、これらは母斑細胞のできている場所・数が異なります。これらを医師が診断の上、施術を選ぶ必要があります。

シミの治療方法

シミの治療方法は、基本的にはレーザー治療となります。

シミはメラニン色素が蓄積している状態ですので、このメラニン色素をレーザーによって破壊していきます。

以下の2つの機械がシミ治療の主な機器となります。

・IPL

・ピコレーザー

シミ治療ならスマートスキンクリニックへ

ホクロの治療には対応しておりませんが、シミの治療に対してフォトフェイシャルというIPLという光を用いた機器を扱っております。

顔のシミが気になる、肌のトーンアップをしたいという方は、是非一度相談にいらしてください。

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参考文献

日本形成外科学会「色素性母斑」
日本形成外科学会「シミ」

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監修者医師

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