フォトフェイシャルのデメリットとは?医師が解説!

「フォトフェイシャルでシミが残ったり、濃くなったりする可能性はある?」
「フォトフェイシャルの痛みはどのくらいかな?」
「日焼けをした肌だと受けられない?」

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

フォトフェイシャルについて、皆さんはこんな疑問を持っていませんか?

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特殊な光を照射することで、幅広い肌悩みにアプローチできる機械です。効果が期待できる一方、デメリットを心配する人もいるでしょう。

今回は、フォトフェイシャルのデメリットやメリット、デメリットを解消する方法について医師が解説します。

目次

フォトフェイシャルのデメリット

フォトフェイシャルのデメリットについて解説します。

フォトフェイシャルは痛みを感じる可能性がある

痛みの感じかたには個人差がありますが、フォトフェイシャルの施術時は輪ゴムで弾かれたような痛みを感じる方もいます。

痛みは術前に冷却ジェルを塗布することで緩和され、麻酔なしで受けられる程度です。

赤み・腫れ・かゆみなどが出ることがある

フォトフェイシャルの光は、ターゲットに反応して熱エネルギーに変わります。その際、一時的に赤みや軽い熱感、腫れ、かゆみなどがあらわれることがあります。数時間で落ち着くことがほとんどです。

なお、フォトフェイシャルの施術による皮膚の過敏性に関しては、以下の論文で、IPL(≒フォトフェイシャル)の施術を繰り返しても皮膚の過敏性には影響しないと結論づけられています。

Sixteen volunteers completed a follow-up of 12 months. The treated side of the face showed a decreased TEWL on D1 and D3, which reverted to normal on D7. Epidermal thickness increased and skin glossiness decreased on the treated side on D1, but returned to normal on D3. We found no statistically significant differences in CPT values or in regional blood flow volume and velocity, with the exception of D1, which exhibited a higher regional blood flow volume on the treated side.

Repeated IPL treatments had no effects on facial skin barrier function, skin nerve sensitivity, or local microcirculation among healthy individuals. IPL is a safe skin care procedure that does not affect skin sensitivity.

(和訳)16人のボランティアが12ヵ月間の追跡調査を完了した。治療した側の顔面では、D1とD3で経表皮水分損失(TEWL)の減少がみられ、D7では正常に戻った。D1では治療側で表皮の厚さが増加し、皮膚の光沢が減少したが、D3では正常に戻った。知覚神経電流知覚閾値(CPT)値、局所血流量および血流速度に統計学的有意差は認められなかったが、D1では治療側の局所血流量が多かった。

引用:Xue Wang, Zhen Zhang, Ying Shang, Xiangdong Chen, Hui Xu, Chao Yuan (2022). Will repeated Intense Pulsed Light (IPL) treatment sessions affect facial skin sensitivity? Results of a twelve-Month, prospective, randomized split-face study.
. Photodermatology, photoimmunology & photomedicine. 2022 Jul;38(4);382-390. doi: 10.1111/phpp.12765.

肝斑が濃くなるリスクがある

フォトフェイシャルを肝斑に照射すると、かえって濃くなる可能性があります。

肝斑は完全には原因が解明されていませんが、刺激や女性ホルモンの影響により生じるシミと考えられています。些細な刺激でも悪化する性質があり、フォトフェイシャルの光も刺激となることがあります。

なお、「フォトフェイシャルステラM22」には肝斑を増悪させない肝斑モードもありますが、こちらは肝斑の治療ではありません。肝斑の治療には内服治療を推奨しています。

効果のないシミがある

ホクロや、灰色から青みがかって見える真皮層にできたシミ(ADM)などには反応しません。

また薄いシミで、反応が出ずらいケースがあります。

一時的にシミが濃くなる可能性がある

フォトフェイシャル後に、一時的にシミが濃くなるというデメリットがあります。

肌は新陳代謝により、シミの元となるメラニンの排出を繰り返しています。代謝が落ちてメラニンが蓄積していた皮膚は、IPLの光により代謝が促されることで、隠れていたメラニンを表面に浮き上がらせます。

このシミは一時的なもので、1週間程度でかさぶたになり剥がれるのでご安心ください。

かさぶたができる

フォトフェイシャルの光がメラニン色素に反応すると、薄いかさぶたができるというデメリットがあります。しかし、これは正常な反応です。

かさぶたは1週間程度で自然と剥がれ、新しい肌へと生まれ変わります。無理に剥がすと色素沈着を招くため、自然に剥がれるまで触れないようにご注意ください。

色素沈着などの肌トラブルを起こす可能性がある

フォトフェイシャルの照射出力が強すぎると、熱エネルギーにより火傷や水ぶくれ、色素沈着を招く可能性があります。

また、適切な治療間隔を守らず頻繁に治療を重ねたり、アフターケアを怠ったりすると、肌トラブルにつながる可能性が高まります。

効果を実感するまでは複数回施術を重ねる必要がある

個人差はありますが、フォトフェイシャルで効果を実感するには3~4週間の間隔で5~6回程度施術を重ねる必要があります。作用が穏やかなことから、特にシミなどの症状には回数が必要です。効果があらわれるまでに、時間も費用もかかります。

なお、肌の明るさやハリの改善効果は、1回の施術で実感できる人もいます。

フォトフェイシャルのメリット

フォトフェイシャルにはデメリットばかりでなく、以下のようなメリットもあります。

  • 同時に複数の肌悩みに対して効果が得られる
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 直後からメイク、洗顔、シャワーが可能
  • 比較的安価な施術 

フォトフェイシャルはIPLと呼ばれる特殊な光を肌に照射する機械です。IPLは顔や首、デコルテをはじめ広い範囲に照射でき、メラニン色素・小さな血管・真皮層といった複数の部位に作用し、くすみ・しみ・そばかす・赤ら顔・ハリなどへの改善効果が期待できます。

皮膚刺激が穏やかなためダウンタイムがほとんどなく、日常生活への影響を心配せずにすむため忙しい方でも利用しやすいでしょう。

フォトフェイシャルをやめたほうがいいケース

フォトフェイシャルは幅広い治療効果が期待でき、比較的作用が穏やかですが、適さないケースもあります。

日焼けしている肌への施術・施術後の日焼はNG

日焼けしている肌への施術や施術後の日焼けは避けましょう。

フォトフェイシャルは少なからず肌に熱ダメージを与えます。日焼けによるダメージが重なると、肌にとって負担が増し、ダメージから回復しづらくなります。

トレチノイン・ハイドロキノンは併用NG

ニキビやシミの治療中でトレチノインやハイドロキノンを使用中の人もいるでしょう。トレチノイン(レチノイン酸)は1週間前・ハイドロキノンは3日前から使用を中止する必要があります。

その他、治療中の薬がある場合は、医師にご相談ください。

光過敏症はNG

光過敏症の方は施術を受けることができません。フォトフェイシャルで照射される光を浴びることで、アレルギー症状があらわれる可能性があるため危険です。

フォトフェイシャルのデメリットを解消する方法

フォトフェイシャルのデメリットを解消するためにできる方法を紹介します。

信頼できるクリニックを選ぶ

ホームページ・SNS・症例写真・口コミなどをチェックし、信頼できるクリニックを選びましょう。

なお、美容クリニックの料金は自由診療のため、料金体系はクリニックにより異なります。カウンセリング代、麻酔代、その他諸経費の有無も確認しておくと安心です。

フォトフェイシャルの適応か見極める

フォトフェイシャルは幅広い効果が期待できますが、症状によっては他の施術の方が効果的なケースもあります。

お悩みの症状がフォトフェイシャルの適応か見極めたうえでの施術が必要です。

施術後の経過を確認しておく

フォトフェイシャルはダウンタイムがほとんどないのがメリットですが、痛みや腫れ、かさぶたなどの症状があらわれることもあります。

あらかじめ正常な経過を知っておくことで、余計な心配をせずに済むでしょう。

痛みの少ないマシンを選択する

フォトフェイシャルの機械にはいくつかの種類があります。

痛みに弱い方、痛みへの不安の強い方は、フォトフェイシャルのなかでも比較的痛みが少ないと言われているM22をおすすめします。

フォトフェイシャルの前後は乾燥対策・紫外線対策が必須

フォトフェイシャルは熱エネルギーを発生するため、施術後の肌は乾燥しやすく紫外線などの皮膚刺激に対して敏感な状態になります。

保湿剤やシートパック、日傘、日焼け止め、帽子、サングラスの使用など、いつも以上に乾燥対策・紫外線対策を徹底しましょう。

効果を実感するには適切な回数を受ける

フォトフェイシャルの効果を実感するには、個人差はありますが、3~4週間の間隔で5回程度受けることをおすすめします。

1回でも効果はありますが、目に見える効果を期待するならば、適切な回数を受けましょう。

フォトフェイシャルならスマートスキンクリニックへ

フォトフェイシャルに関する疑問は解消されましたか?

スマートスキンクリニックでは厚生労働省承認の医療機器「フォトフェイシャルステラM22」を採用しています。ステラM22は、従来の機種に比べ痛みが軽減された機器です。

また、表面の薄いシミにもアプローチできる「515nmのフィルター」もご用意しました。

フォトフェイシャルのデメリットを避けるために、医師が事前に診断し適応を見極めたうえで、適切な治療を提案しています。

カウンセリングは無料、効果を実感するために継続しやすい料金設定を心がけています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

参考

ルミナス社

Xue Wang, Zhen Zhang, Ying Shang, Xiangdong Chen, Hui Xu, Chao Yuan . Will repeated Intense Pulsed Light (IPL) treatment sessions affect facial skin sensitivity? Results of a twelve-Month, prospective, randomized split-face study. Photodermatology, photoimmunology & photomedicine. 2022 Jul;38(4);382-390. doi: 10.1111/phpp.12765.

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