【医師が解説】ADMとは?シミとの見分け方も詳細に解説

本コラムの内容について、当院ではADM治療に関するレーザーは現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「私のシミってADMなんじゃないかな?」

「ADMと他のシミの見分け方を知りたい」

「ADMってそもそも何なんだろう」

「どうやって治療するのかな?」

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

皆さんはこんなお悩みをお持ちではないでしょうか?

シミというのは様々な種類があり、肝斑なのかADMなのか。。。よく分からないですよね。

そこで、美容皮膚科の医師が専門的な立場から、ADMについて分かりやすく解説していきます。

目次

ADMとは?

ADMとは一言でいえば「シミ」の一つです。

シミというのは、「皮膚の中でメラニンが増えている状態」になります。

少し難しい話になるかもしれませんが、他のシミは「表皮」でメラニンが増えているのに対し、ADMは「真皮」でメラニンが増えています。

原因
完全には解明されていませんが、何かの刺激でこれまで休眠していた真皮メラノサイトが活性化した為に、真皮でのメラニンが過剰に増えてしまうという機序のようです。

ADMの特徴

・20歳以上の好発

・両側対称性のシミ

・下記6部位に好発

好発部位6ヵ所

①頬骨突出部 85%

②下眼瞼 24%

③鼻根部 7%

④鼻翼 14%

⑤こめかみ~上眼瞼外側 11%

⑥前額外側 28%

※【%】は葛西形成外科で509例のADM患者を調べた際の、各部位の出現頻度

ADMと他のシミとの見分け方

特に肝斑との見分けに注意が必要である。

後述するが、高エネルギーでの照射で治療する為、肝斑を増悪させる危険性が非常に高いためである。肝斑であれば基本的にはレーザー治療ではなく、保存的治療を進めていく必要がある。

ADMの治療

ADMは真皮でメラニンが増えている(真皮メラノサイトーシス)であるため、真皮まで到達するレーザーが治療の選択肢となる。

具体的には、

・Qスイッチレーザー

・ピコレーザーの高フルエンス照射(10J/㎠~)(低フルエンスだと治療困難)

このいずれかの治療により、完全に治すことが可能である。逆に言えば、これらの治療で治るため、他の治療選択肢を取る必要はないと言える。

注意点として、表皮ではなく真皮にメラニンがたまっているため、治療後に排出されるのに時間がかかることを知っておく必要がある。具体的には6ヵ月程度かかる。

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監修者医師

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