ダーマペンで首のシワが改善？シワの種類別に効果的な施術も紹介

「首のシワって、実年齢より老けて見えるから何とかしたいなぁ」
「ダーマペンって小ジワとかに効くって言うけど、首のシワにも効果があるのかな？」
「首のシワにはどんな治療があるの？」

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

これまで首のシワに対しては、大きな改善をもたらす有効な施術がありませんでした。しかし、近年首のシワに対して非架橋ヒアルロン酸という良い注射製剤が台頭してきました。

「ダーマペンが首のシワに効くのか？」という疑問にも合わせて、美容皮膚科の医師である私が、専門的な立場から分かりやすく解説致しますので是非読んでみて下さい。

結論から述べますと、

首のシワ治療の主流は「非架橋ヒアルロン酸」－プロファイロ、スネコス、ジャルプロなど－

先ほどの結論で少し触れましたが、非架橋ヒアルロン酸の台頭で、首の治療はかなり前進しました。その理由は非架橋ヒアルロン酸の２つの効果に起因します。

ダーマペンが首のシワ改善に期待される理由

首のシワに対する治療の主流は非架橋ヒアルロン酸の注入になりますが、ダーマペンでもシワを改善できる余地があると考えられています。

その理由は、首のシワの原因が総じて皮膚のハリや弾力不足に起因することが多いとされていて、ダーマペンも皮膚のハリや弾力不足を改善することができる施術だからです。

ダーマペンは極細のハリで肌に傷をつけることで、肌に本来から備わっている傷を治そうとする力を引き出す施術になります。

ダーマペンで傷つけられた肌は、コラーゲンやエラスチンといった肌の奥深くにある細胞を増生します。このような流れで、肌のハリや弾力がアップするので、首のシワが改善されると考えられています。

ダーマペンのメリット/デメリット

ここでは非架橋ヒアルロン酸と比較して、ダーマペンのメリット/デメリットを挙げたいと思います。

メリット

1. 非架橋ヒアルロン酸に比べてリーズナブル

非架橋ヒアルロン酸はダーマペンと比較すると高額になります。

非架橋ヒアルロン酸(１回当たり)：6～15万円
ダーマペン(1回当たり)：2～4万円

デメリット

1. ダーマペンにはダウンタイムがある
   
   ダーマペンを施術する場合、頸部全体に針を刺します。施術後、首全体に軽度の赤みや腫れ、カサブタや皮膚の剥離が数日間生じることがあります。
   一方で、非架橋ヒアルロン酸は注入した直後でも注入した部位が少し膨れている程度で、その膨らみも24時間以内に吸収されると言われています。
   
   
   
   
2. 非架橋ヒアルロン酸に比べてダーマペンの改善効果は弱い
   
   ダーマペンでは皮膚の自然な修復プロセスが促進されます。しかしながら、その作用は主に表皮とその直下の真皮層と狭く、作用が限定的です。
   一方で、非架橋ヒアルロン酸は皮膚の深層に注入されると多方向に浸透が広がります。内部からの高い保湿効果と、コラーゲンやエラスチンなどの増生促進作用によって広い範囲で肌質の改善が期待できます。

首のシワの種類別－原因と特徴、効果的な施術－

では最後にシワの種類別に、より効果的な施術を紹介したいと思います。

これから紹介する施術は、非架橋ヒアルロン酸と組み合わせて行う施術ということで考えてもらえればと思います。

横ジワの原因と特徴、効果的な施術

首の横ジワは、「ネックレスライン」とも称され、年齢を問わず比較的若い時から現れます。主な原因には皮膚のハリや弾力の喪失もありますが、スマホやパソコン利用時に頻繁に首を下向きにすることも影響しています。また、高い枕を使用していると、首に継続的な圧力がかかり、皮膚に折り目がつきやすくなります。

深く入った横ジワに効果的な施術には、２つの方法があります。１つ目は従来のヒアルロン酸、2つ目は非架橋ヒアルロン酸の1種のジャルプロHMWという製剤です。

【ジャルプロHMW】
ジャルプロHMWは非架橋ヒアルロン酸の製剤の中でも高分子のヒアルロン酸で生成されているので、肌内部で吸収されにくく持続効果が長いという特徴があります。他の非架橋ヒアルロン酸と比べて、肌の内部でのサポートとボリュームの回復に寄与することが期待されます。

どちらの製剤もシワに沿って注入しくぼみを充填することでシワを目立たなくします。

縦ジワの原因と特徴、効果的な施術

首の縦ジワは、加齢に伴い皮膚が薄くなった人、痩せている人に見られることが多いシワになります。乾燥や皮膚のハリや弾力不足に加えて、首周りの筋肉である「広頚筋」の拘縮が主な原因とされています。広頚筋は、首の前面に存在する大きく平坦な筋肉で、首や鎖骨周辺の皮膚を上方に引き上げ顔と首の皮膚を支える役割を担っています。広頚筋が拘縮すると皮膚がたるみ縦ジワとなって現れます。

縦ジワに効果的な施術には、ボトックス注射とプロファイロという非架橋ヒアルロン酸製剤の注入が効果的だと言われています。両者はアプローチ方法が異なるもので、ボトックスは拘縮した筋肉に、プロファイロは皮膚のハリや弾力不足を改善させるというアプローチになります。

【ボットクス注射】
ボットクスには筋肉を一次的に緩ませる効果があります。拘縮した広頚筋に注入することで筋肉が一時的に緩むと、それに伴い首のシワが軽減されることが期待されます。

【プロファイロ】
プロファイロは低分子と高分子の２種類のヒアルロン酸から生成されています。非架橋ヒアルロン酸の中でも特にコラーゲンやエラスチンの増生促進効果が高い製剤となります。肌に均一に広がり、首全体のハリと弾力が回復し肌質が改善することで縦ジワが目立たなくなるとされています。

ちりめん小ジワの原因と特徴、効果的な施術

首は元々皮膚が薄く、目元や口元と同じく細かなちりめんジワや小ジワができやすい部位です。このちりめん小ジワの主な原因は、乾燥と紫外線による肌内部のコラーゲンやエラスチンの不足による所が大きくあります。

ちりめん小ジワに対しては、非架橋ヒアルロン酸またはダーマペンでもシワ改善効果が期待できると考えられます。(効果としては、ダーマペンよりも非架橋ヒアルロン酸の方が効果的)

首のたるみの原因と特徴、たるみに効果的な施術

首のたるみはシワとは少し異なりますが、首の悩みとしてはよく挙げられる悩みになると思います。

首のたるみは、広頚筋の衰えに起因します。加齢などの影響で広頚筋と首の皮膚が緩むと、首や下アゴの皮膚が垂れ下がり、フェイスラインが不明瞭になったり、首に段差ができたりします。

首のたるみに効果的な施術は、スレッドリフティング(糸の挿入)やネックリフト(切開法)という施術があります。スレッドリフティングは非侵襲的で、ネックリフトは外科的手術となるので侵襲的な施術となります。

【スレッドリフティング(糸の挿入)】
スレッドリフティングは、細い特殊な糸を皮膚の下に挿入し、これらの糸を引っ張ることで、たるみやシワを引き上げ、リフトアップ効果を得る治療方法です。この治療は通常、局所麻酔を使用して行われます。

切開を伴わないため、ネックリフトと比べてダウンタイムが短い(数日～１週間)のが特徴です。また、効果の持続期間は個人差がありますが、通常6ヶ月から2年程度です。

【ネックリフト(切開法)】
ネックリフト（切開法）は日帰りで行う外科的手術で以下のような内容になります。

・耳の後ろ側や襟足といった目立ちにくい部分を切開し広頚筋を引き上げ、皮膚の内側で固定する
・余分な皮膚を切除し縫合することで、首元をリフトアップさせる

メリットとしては、治療効果が半永久的で、持続性が高いことが挙げられます。デメリットとしては、スレッドリフティングに比べダウンタイムが長いことと、術後の合併症があります。
術後合併症のリスクは基本的に少ないですが、手術という侵襲的な治療となりますので、感染、腫れ、内出血、傷跡が残るなどが想定されます。

当院の特徴

“本質的でない”コストは徹底的に削減

当院は全てのお客様にとって完璧なクリニックではないかもしれません。ですが、「もっと身近に美容施術を受けたい」という方にとって、「そう、こんなクリニックが欲しかった」と言っていただけるクリニックを追求しています。

老若男女問わず通いやすいシンプルな内装

当院の内装は華美ではありません。大事にしているのは、【利便性】と【清潔感】になります。シンプルな内装で、派手な空間が落ち着かないという方でも通いやすくなるように心がけております。

通院しやすい立地

美容クリニックが乱立するエリアではなく、落ち着いたエリアにあります。一方で、駅からのアクセスは近く、神保町駅から徒歩3分、新御茶ノ水駅から徒歩3分と、気軽にご来院いただけます。

ダーマペン・非架橋ヒアルロン酸治療ならスマートスキンクリニックへ

スマートスキンクリニックでは、ダーマペン、非架橋ヒアルロン酸共に取り扱いがございます。

非架橋ヒアルロン酸製剤は、以下の３種類取り扱いがあります。
・プロファイロ
・スネコス
・ジャルプロ（クラシック、HMV、スーパーハイドロ）

首のシワでお悩みの方は、是非一度当院のカウンセリングへお越しください。