ジュベルックのデメリットは?デメリットを抑える対策も解説

「ジュベルックにデメリットはある?」

「ジュベルックの痛みはどれくらい?」

ジュベルックについて、このようなお悩みをお持ちではありませんか?

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

ジュベルックは副作用が少なく持続的な肌再生ができる注入治療として注目を集めています。メリットに魅力を感じてはいても、デメリットが気になるかもしれません。

今回はジュベルックのデメリットについて、医師がわかりやすく解説します。

目次

ジュベルックのデメリット

ジュベルックのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを挙げてみましょう。

施術中の痛みがある

ジュベルックの施術中は針を刺すチクっとした痛みがあります。

痛みの感じ方には個人差がありますが、耐えられないほどの痛みではありません。事前に麻酔クリームを塗布することで痛みを緩和することができるでしょう。

感染リスクがある

ジュベルックは、他の注入施術同様、皮膚に針を刺すことにより傷口から感染が生じる可能性があります。

原則として、医療機関では徹底した衛生管理のもとに施術に臨みます。術後は患部を清潔に保ち、傷口にはなるべく触れないようお過ごしください。

痛みや腫れが徐々に強くあらわれる場合は感染の可能性があるため、クリニックにご相談ください。

ダウンタイムがある

ジュベルックのダウンタイムは、個人差はあるものの僅かです。

ダウンタイム期間は24時間程度、症状は赤み・腫れ・痛み・浮腫・内出血・一時的な隆起などがあります。内出血があらわれた場合、10~14日程度で徐々に薄くなり消退します。

生活上の注意がある

ジュベルック施術後は生活上の制限がありますが、他の美容治療に比べれば少ないと言えるでしょう。

  • 入浴は当日不可(翌日から可)
  • サウナは1週間程度控える
  • 保湿や紫外線対策を徹底する

血流を促す行為は1週間程度控え、施術部位はいつも以上にデリケートな状態になっているため保湿や紫外線対策をし、タオルやメイクツールなど肌に触れるものを清潔に保つことを心がけましょう。

効果が出るまでに時間がかかる

ジュベルックは効果が出るまでに、約2~3週間かかります。

製剤が皮膚に吸収される過程で線維芽細胞を刺激しコラーゲンが生成されるため、時間をかけて肌再生を促してくれます。ただし、物理的にボリュームアップさせる施術に比べ、施術直後は効果を感じにくいでしょう。

効果が永久ではない

ジュベルックの効果は永久ではありません。製剤は1~2年かけて体内で分解されます。

従来のヒアルロン酸製剤は徐々に吸収されてボリュームダウンしてしまう性質がありましたが、ジュベルックは分解される過程で線維芽細胞を刺激しコラーゲン生成を促すため、より長期的な効果が期待できます。

ジュベルックの効果は永久ではありませんが、その持続性については以下の論文に「少なくとも1年持続した」と結論づけられています。

Prospective study assessing changes in midfacial volume in 15 women aged between 40 and 60 years using a 3-D imaging system at 12, 24, 36, and 48 weeks after 3 treatments with poly-L-lactic acid.(…)The first 2 treatments were 6 weeks apart. The third treatment was performed 12 weeks after the second treatment.(…)12 weeks (mean [range], 7.2 [1.6-20.7] mL; P < .001), 24 weeks (mean [range], 7.2 [1.9-19.4] mL; P < .001), 36 weeks (mean [range], 4.6 [1.1-9.2] mL; P = .002), and 48 weeks (mean [range], 4.1 [0.8-6.4] mL; P < .001), compared with pretreatment volume. There was no significant change in volume between each of the follow-up time points.(…)Our prospective investigation quantitatively demonstrates the efficacy of poly-L-lactic acid as a long-acting volumizing agent, with an increase in midfacial volume from baseline sustained at least 1 year after treatment.

和訳:40~60歳の女性15人〔引用者注:のちに14名となる〕を対象に、ポリ-L-乳酸〔引用者注:ジュベルックの構成要素〕による3回の治療後、12週、24週、36週、48週における中顔面容積の変化を3-D画像システムを用いて評価した前向き研究。(中略)最初の2回の治療は6週間間隔で行われた。3回目の治療は2回目の治療から12週間後に行った。(中略)12週(平均[範囲]、7.2[1.6-20.7]mL;P < 0.001)、24週(平均[範囲]、7. 2[1.9-19.4]mL;P<0.001)、36週(平均[範囲]、4.6[1.1-9.2]mL;P=0.002)、48週(平均[範囲]、4.1[0.8-6.4]mL;P<0.001)であった。各経過観察時点間の体積に有意な変化はみられなかった。(中略)この前向き調査は、ポリ-L-乳酸の長期作用型ボリューム増大剤としての有効性を定量的に証明するものであり、ベースラインからの中顔面ボリュームの増大は、治療後少なくとも1年間持続した。

Henry H Chen, Pardis Javadi, Steven M Daines, Edwin F Williams. Quantitative assessment of the longevity of poly-L-lactic acid as a volumizing filler using 3-dimensional photography. JAMA facial plastic surgery. 2015 Jan-Feb;17(1);39-43. doi: 10.1001/jamafacial.2014.867.

定期的な施術が必要

ジュベルックは1回でもハリや潤いを感じていただけることが多いものの、大きな変化を実感していただくには定期的な施術を推奨しています。

より効果的な施術の受け方として1か月間隔・3回セット、その後半年~1年ごとにメンテナンスをするとよいでしょう。施術を重ねることで持続的にコラーゲン生成が行われ、効果が長期間持続しやすくなります。

値段が高い

ジュベルックは美容医療のため、自由診療です。自由診療ではクリニックにより料金設定が異なり、高いところも安いところもあります。

カウンセリング代の有無、針代・麻酔代などが含まれているか否か、アフターケアに必要な費用などはクリニックごとに異なるため、あらかじめ治療にかかる総費用を確認しておきましょう。

治療は3回セットでメンテナンスも必要です。効果的に受けるため、継続しやすい料金設定かもチェックしておきましょう。

効果には個人差がある

ジュベルックは美肌に導くさまざまな効果が期待できますが、効果のあらわれ方には個人差があり、効果を保証したものではありません。ご自身の体内で作られるコラーゲンを増やす働きは、体調にも左右されます。

また、米国FDAと韓国KFDAの承認を受けているため安全性は高いと考えられますが、日本国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術です。

ジュベルックのメリット

ジュベルックには以下のようなメリットがあります。

  • 局所注射でカスタマイズ治療が可能
  • ダウンタイム症状や日常生活における制限がほとんどない
  • 副作用・アレルギーが少ない
  • しこりや炎症が起こりにくい
  • 効果の持続時間が長い

ジュベルックは医師による手打ちで施術するため、顔全体はもちろん、ニキビ跡や目元・鼻の毛穴など、お悩みに合わせた局所的な治療が可能です。

ダウンタイムはありますが、24時間と短く症状も軽く済みます。そのため、ダウンタイムが長く取れない方にも受けやすい治療といえるでしょう。

効果が出るまでに時間がかかり永久に続くわけではありませんが、比較的持続性があります。

なお、ジュベルックは円形の網状構造をしています。スカルプトラやマックームのような従来のポリ乳酸製剤のように尖った形の粒子と異なり、周囲への刺激が少ないぶん、しこりや炎症のリスクが軽減されています。

ジュベルックのデメリット対策

ジュベルックのデメリットは、あらかじめ対策を施すことで軽減・回避できるものもあります。代表的なデメリット対策を紹介します。

  • 症例数の多さ、感染対策、口コミなどをチェックし信頼できる医療機関を選ぶ
  • クリニックの痛み対策についてホームページや事前カウンセリングで確認しておく
  • カウンセリング・診察代・針代・麻酔代・アフターケア代など「治療にかかる総費用」を確認しておく
  • 効果のあらわれかた、ダウンタイムやリスクについて確認しておく
  • 腫れや赤みは冷やして軽減する
  • 血流を促す行為、体を温める行為を避ける
  • 適切な治療間隔・回数を受ける

よくある質問

ジュベルックのデメリットに関するよくある質問にお答えします。

ジュベルックの安全性は大丈夫?

ジュベルックはポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸製剤を合わせた注入製剤です。人体への生体適合性に優れ、手術用縫合糸や血管移植材料にも使用されています。米国FDAや韓国KFDAから承認を得ており、比較的安全な製剤と考えられます。ただし、日本では未承認です。

ポリ乳酸はとうもろこしやジャガイモなどのデンプンからの抽出エキスから生成されており、1~2年かけて水と二酸化炭素に分解された後は、体内に残りません。

ジュベルックを注入するとしこりができるデメリットはない?

ジュベルックはしこりのリスクが少ないのが特徴です。

他の注入物でしこりができる原因として、注入物の粒子の形やサイズにより周囲の細胞に過度な刺激を与えることが挙げられます。ジュベルックは粒子が丸くなるように作られているため、周囲の細胞に過度な刺激が抑えられています。

ジュベルックならスマートスキンクリニックへ

ジュベルックのデメリットについて、疑問や不安は解決されましたでしょうか?

スマートスキンクリニックでは、施術時の痛み緩和のために表面麻酔をご用意。痛みの度合いをうかがいながら医師が手打ちで注入します。術後のスムーズな回復のため、ダウンタイム症状や過ごし方についてアドバイスもさせていただきます。

また、お客様にとって不要なコストを削減することで、製剤の質を維持しながら継続しやすい料金設定を実現しました。

不安や疑問があれば無料カウンセリングにてお気軽にお問合せください。

ジュベルックバナー

参考

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