ジャルプロヤングアイ

「目元の小じわやクマが気になる」

「目元にハリがなくなってきた」

「目元が疲れて見える」

「ジャルプロヤングアイは他の製剤とどう違うのだろう?」

このようなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?

こんにちは。美容皮膚科・スマートスキンクリニックの医師です。

この記事では、ジャルプロヤングアイの特徴や効果、ダウンタイムやリスクはもちろん、ジャルプロシリーズや他の肌育注射との違いまで、専門家の立場からわかりやすく解説します。

特に知りたい内容がお決まりの場合、目次から該当項目に飛ぶことができます。

監修者情報

スマートスキンクリニックグループ統括院長

石井いしい 晃太こうた

経歴

順天堂大学医学部卒業

東京女子医科大学付属病院及び関連施設 勤務

都内大手美容クリニック勤務

所属 / 資格

日本外科学会専門医

日本抗加齢医学会専門医

目次

ジャルプロヤングアイ(JALUPRO YOUNGEYE)注射とは

ジャルプロヤングアイは、イタリアの製薬会社Professional Derma SA(プロフェッショナル・ダーマ社)が開発した「ジャルプロ(Jalupro)」シリーズの、目元専用に特化して開発された製剤です。

ジャルプロヤングアイ注射の特徴

ジャルプロシリーズ共通の基本成分(ヒアルロン酸とアミノ酸)に加え、目元にアプローチするペプチドなどを配合しています。

目元の薄くデリケートな皮膚にハリと潤いを与え、クマや小じわといったお悩みを根本から改善に導く、新世代のスキンブースター治療です。

【ジャルプロヤングアイの主な成分】

  • 2種類の低分子非架橋ヒアルロン酸
  • 7種類のアミノ酸
  • 3種類のペプチド

2種類の低分子非架橋ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、分子量により機能が異なります。低分子ヒアルロン酸は浸透しやすく、肌にふっくらと柔軟性をもたらす効果が期待できます。ジャルプロヤングアイは、低分子量のヒアルロン酸を2種類ブレンドすることで保水効果を高め、線維芽細胞の活性化を促します。

ヒアルロン酸は構造として「架橋」と「非架橋」に分けられます。架橋ヒアルロン酸がボリューム形成に適しているのに対し、非架橋のヒアルロン酸は肌へのなじみが良く、肌再生やハリ改善に適しています。また、アレルギー反応や肉芽腫(しこり)形成リスクが極めて低いのが特徴です。

7種類のアミノ酸

グリシン、プロリン、リジン、ロイシン、アラニン、バリン、アルギニンの7種類を配合。これらはコラーゲンの構成に重要な役割を果たし、肌質改善に貢献します。

【アミノ酸の働き】

  • グリシン:コラーゲンの主成分
  • プロリン:コラーゲンの安定性をサポート
  • リジン:コラーゲン合成をサポート
  • ロイシン:皮膚のバリア機能強化
  • アラニン:水分を保つ
  • バリン:細胞の修復と再生を助ける
  • アルギニン:血流を促し、ダメージを修復する

3種類のペプチド

アセチルデカペプチド3、オリゴペプチド24、アセチルテトラペプチド5の機能性ペプチドを配合。
これらがコラーゲンとエラスチンの合成を促進することで、肌に弾力を出し、しわが刻まれにくくなります。また、施術後のむくみを軽減する効果も期待できます。

ヒアルロン酸+アミノ酸+ペプチドといった、ジャルプロヤングアイと類似した組成をもつ注入製剤による皮膚への効果は、海外の臨床研究でも報告されています。 

その一例として、以下の論文では使用製剤や適応がジャルプロヤングアイと完全に同一というわけではないものの、ヒアルロン酸+アミノ酸+ペプチドを組み合わせた注入製剤が、真皮〜皮下の結合組織に働きかけて肌の保湿性やハリを高める可能性を示すエビデンスのひとつと考えられます。

Shelemba, E., Olshanska, O., Benoit, A. G., & Rumyantseva, E. (2025). Safety and efficacy of an injectable solution enriched with sodium hyaluronate, amino acids, and peptides in relation to superficial facial connective tissues (dermis and retinacular cutis). Journal of Cosmetic Dermatology, 24(1), e16586. doi:10.1111/jocd.16586

ジャルプロヤングアイの効果

  • 青クマ・黒クマの改善
  • 小ジワの改善
  • 目元のハリと印象の向上

青クマ改善

青クマは、目の下の皮膚が薄いことで血管が透けて見える状態。

ジャルプロヤングアイにより、コラーゲンとエラスチンの生成が促進されることで徐々に皮膚が厚くなり、血管が透けにくくなります。

黒クマ(影クマ・たるみクマ)改善

黒クマは、加齢によるコラーゲンの減少で皮膚がたるみ、影ができる状態。

コラーゲン生成を促進し、目元にふっくらとしたハリを取り戻すことで、影を目立ちにくくします。

小じわ改善

目尻や目の下の細かい小じわは、乾燥や皮膚の菲薄化が原因です。

ジャルプロヤングアイに含まれる低分子ヒアルロン酸が保水効果を高め、アミノ酸やペプチドがコラーゲン・エラスチンの産生を促進することで肌密度が高まると、小じわが目立たなくなります。

目元のハリと印象の向上

治療を重ねるごとに、目元の皮膚が再構築されていきます。コラーゲンやエラスチンが新しく作られることで肌密度が向上し、肌が内側から持ち上がり、自然なハリと弾力が向上します。

その結果、疲れて見えがちだった目元の印象が、明るく若々しい印象へと変わっていきます。

ジャルプロヤングアイがおすすめな方

  • 目元のクマ(特に青クマ・黒クマ)が気になる方
  • 目の下の小じわや乾燥が気になる方
  • 目元にハリと弾力が欲しい方
  • 手術には抵抗がある方
  • 自然な仕上がりで若々しい印象を取り戻したい方
  • 他の治療で満足できなかった方

効果の発現時期

  • 効果の発現時期:直後から潤いを、約1ヶ月後から肌質変化を実感
  • ピーク:2〜3ヶ月後
  • 効果の持続期間:約6ヶ月

注入直後からヒアルロン酸による潤いを実感できることもありますが、コラーゲン生成が本格的に進み、ハリや小じわの改善といった肌質の変化を実感できるのは、通常2〜3回目の施術後からが多いです。
効果は徐々に現れ、自然に目元が若返っていきます。

スマートスキンクリニックの料金

1回 (1cc)39,000円
3回105,000円
(35000円/回)

ジャルプロシリーズとその特徴

シリーズに共通する特徴は、非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-ロイシンなど)を組み合わせている点です。

これらが相乗効果を生み出し、肌自らが若々しい状態を取り戻す力(コラーゲンブースト)を促進します。

ジャルプロクラシック・HMW・スーパーハイドロ・ヤングアイの違い

なかには「ジャルプロクラシックも目元にアプローチするのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。

ジャルプロの「クラシック」「HMW」「スーパーハイドロ」「ヤングアイ」は、目的や悩み(小じわ、深いしわ、たるみ、目元特化など)に合わせて成分濃度や配合が調整されています。
それぞれに以下のような得意分野があるほか、組み合わせることで相乗効果を発揮します。

ジャルプロヤングアイ 【目元専用の若返り治療に】

他の製剤にはない「ペプチド」を配合。皮膚が薄くデリケートな目元専用に設計されており、小じわだけでなく、クマやむくみへのアプローチに特化しています。

ジャルプロクラシック 【目周りの小じわとクマの改善、肌全体の保湿に】

顔全体、特に肌の表面的な「ちりめんじわ」や「肌質改善」が得意です。ヤングアイ登場前は目元治療の主流でしたが、現在は顔全体の肌育や、ヤングアイとの組み合わせ治療などで活躍します。

ジャルプロHMW 【首のしわやほうれい線に、こけた頬をふっくらと】

クラシックよりも濃度が高く、少し硬さのある製剤です。深いしわ(首の横じわなど)や、頬のコケなど、ボリュームを出したい箇所に適しています。

ジャルプロ スーパーハイドロ(別名:タイトニング注射) 【肌の若返り、たるみ改善、タイトニングに】

最も濃度が高く、皮膚を支える靭帯(リガメント)の再生を促します。しわを埋めるのではなく、肌を引き締め、リフトアップ効果を狙うための製剤です。ジャルプロヤングアイと組み合わせると、眼窩周囲領域の深部構造サポートの向上を狙えます。

ジャルプロシリーズの製剤について、詳しくは以下の記事でも解説しています。

ジャルプロヤングアイのダウンタイムとリスク

  • 症状:膨疹(注入直後のふくらみ)、赤み、腫れ、内出血
  • 期間:約1~2日(48時間以内)

※内出血が出た場合は2週間ほどかかることもあります。

目元はマスク等で隠しきれない部位のため、ダウンタイムが不安な方もいることでしょう。

結論から申し上げると、ジャルプロヤングアイのダウンタイムは極めて軽いものです。

注入部位にわずかな赤み、腫れ、または点状の針跡が見られることがありますが、通常、数時間〜1日で治まります。まれに小さな膨らみ(凹凸)を感じることがありますが、数日で自然に馴染んでいきます。

ただし、目元は皮膚が薄く毛細血管が多いため、内出血や腫れが起こりやすい部位です。内出血が出た場合、通常1〜2週間程度で黄色っぽくなりながら徐々に吸収され、消えていきます。稀に、完全に消えるまで時間がかかることもあります。
万が一内出血があらわれた場合は、コンシーラー・アイシャドウ・リキッドファンデーションなどのメイクでカバー可能です。

アレルギー反応についての注意点

ジャルプロヤングアイは、生体適合性の高い成分(ヒアルロン酸、アミノ酸)を使用しているため、安全性の高い治療ですが、非常にまれに、ヒアルロン酸や製剤に含まれる他の成分に対してアレルギー反応が起こる可能性があります。過去にアレルギー歴がある方は、必ずカウンセリング時にお申し出ください。

また、もしも以下の症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。

  • 異常な腫れや赤みが続く
  • 強いかゆみや発疹
  • 発熱
  • 注入部位の激しい痛み

術後の過ごし方

  • メイク: 翌日から可
  • 入浴:シャワーは当日から可

スキンケア時は患部を強く擦らないように注意し、保湿と紫外線対策を徹底してください。

激しい運動や飲酒、温泉・サウナなど、血行が良くなることは控えましょう。

施術箇所/施術方法

ジャルプロヤングアイの注入は、非常に細い針を使用して目元の気になる箇所に直接、またはカニューレ(先端の丸い針)を用いて広範囲に均一に注入します。

当院では、患者様の皮膚の状態やクマの種類、痛みの感じやすさなどを考慮し、最適な注入方法をご提案します。

施術の痛み

通常よりも細い針を使用するため、痛みは最小限に抑えられています。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。

麻酔クリーム(表面麻酔)を塗布していれば、針を刺すチクリとした痛みは軽減されます。

推奨施術回数/頻度|施術スケジュール

  • 推奨間隔・回数(1クール): 1~2週間ごと×4回
  • メンテナンス: 1クール終了後、約3~6ヶ月に1回の施術を推奨

施術の間隔と回数

「できれば1回で治療を済ませたい」と思うかもしれませんが、ジャルプロヤングアイの効果を維持し、さらに良い状態を目指すためには定期的なメンテナンス施術が非常に重要になります。

肌のコラーゲンは年齢とともに減少し続けるため、一定の間隔でジャルプロヤングアイの補給を行うことがおすすめです。

施術ができない方

何か重篤な病をお持ちであったり、施術部位に炎症が起きているということがなければ基本的に施術可能です。

以下は「施術を受けられない方」への情報周知として記載義務がある為、参考情報として記載しておりますので、簡単に目を通していただければと思います。

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 免疫機能に異常を有する又はその既往歴のある方、及び免疫抑制療法を受けている方
  • ケロイド形成、肥厚性瘢痕や色素異常症を発症しやすい方
  • 出血傾向のある方又はアスピリンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤やワルファリンなど抗凝固剤を使用している方
  • ジャルプロヤングアイ注入箇所に過度の日焼け、湿疹、皮膚炎、炎症の強いニキビ、カサブタがある方

施術の流れ

STEP
予約

スマホで簡単に予約できます。

STEP
受付

名前をお伝えいただくだけで、クリニックのITシステムで即完了できる「スマート」で簡単な受付です。

STEP
カウンセリング・診察

カウンセリングでは、気になることは何でもご相談ください。強引な営業はありませんので、ご安心ください。

STEP
ジャルプロヤングアイ注入

マーキングを実施した後に、お声かけをしながら注入を実施していきます。

STEP
アフターケア

施術箇所のケア・日常生活の注意点などを詳しくご説明致します。また、お悩みの改善効果が期待できる内服薬、スキンケア化粧品など、予防と維持の観点から、適切なホームケアもご提案しております。

STEP
帰宅

ジャルプロヤングアイに関するよくある質問

ジャルプロヤングアイとは何ですか?

ジャルプロヤングアイは、目元の小じわ、クマ、ハリ不足、くすみなどのお悩みに対して、肌本来の再生力を高めながら改善を目指す注入治療です。

ジャルプロヤングアイの効果は何ですか?

主に「クマの改善」「小じわの改善」「目元のハリ・弾力アップ」が期待できます。肌自体の再生力を高めるため、自然な仕上がりです。

ジャルプロヤングアイの効果いつからあらわれますか?

早い方で数日以内にヒアルロン酸による保水効果を実感しはじめ、その後数週間〜1か月ほどかけてアミノ酸やペプチドの作用による肌質の変化を感じやすくなります。複数回続けて受けることで、より高い効果が期待できます。

ジャルプロヤングアイの治療は、何回必要ですか?

1~2週間ごと×4回を1クールとし、その後約3~6ヶ月に1回の施術を推奨しています。

よく比較される治療:リジュラン・スネコスとの違い

目元の治療では「スネコス」や「リジュラン(リジュランi)」も人気のある治療です。 いずれも肌の再生を促す治療ですが、アプローチの仕方が異なります。

それぞれの違いを、一覧表にまとめました。

項目ジャルプロヤングアイスネコスリジュラン(リジュランi)
主成分非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸+ペプチド非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸ポリヌクレオチド(PN)
主な働きコラーゲン生成の「材料」を補給し、肌の水分量も高める線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促す細胞修復・再生を促し、組織の質そのものを改善
得意分野皮膚のふっくら感、小じわ、青クマ・影クマハリ感のアップ、ちりめんじわ、全体的な肌質改善薄くなった皮膚の改善、赤み・ちりめんじわなど
仕上がりの印象ふっくら潤いのある仕上がり引き締まり、ハリのある印象なめらかで自然な質感

簡単に言えば、リジュランが「肌細胞の修復スイッチを入れる」治療だとすると、ジャルプロは「コラーゲンを作るための栄養(アミノ酸など)を直接届ける」治療とイメージしていただくとわかりやすいです。

また、スネコスが6種類のアミノ酸を配合しているのに対し、ジャルプロヤングアイは7種類のアミノ酸、とくにコラーゲン構造の基盤となる「グリシン」を高濃度に含む点が特徴です。

どの治療が適しているかは、お悩みの内容や肌質、ダウンタイムの許容度によって変わりますので、診察時に医師とご相談ください。

スネコス、リジュラン(リジュランi)について、詳しくは以下の記事もご覧ください。

法的記載事項

ジャルプロヤングアイ治療には、国内未承認医薬品または医療機器を⽤いた施術が含まれます。治療に⽤いる医薬品および機器は当院の医師の判断の元、個⼈輸⼊⼿続きをおこなったものです。

個⼈輸⼊において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」

ジャルプロヤングアイならスマートスキンクリニックへ

ジャルプロヤングアイは、目元の小じわ、クマ、ハリ不足などの悩みに対して、肌本来の再生力を高めながら自然な改善を目指す注入治療です。非架橋ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチドという3つの成分が相乗効果を発揮し、目元に自然な若々しさをもたらします。

ダウンタイムも比較的軽く、日常生活への影響が少ないため、忙しい方でも受けやすい治療です。ただし、効果には個人差があり、継続的なメンテナンスが大切です。

当院では、経験豊富な医師が一人ひとりの目元の状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案いたします。カウンセリングでは、効果やリスク、費用についてご説明し、納得した上で施術を受けていただけるよう心がけています。無駄なアップセルは行いません。

目元の悩みでお困りの方は、無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

参考

https://www.jalupro.com/hcp/periorbital-rejuvenation

Shelemba, E., Olshanska, O., Benoit, A. G., & Rumyantseva, E. (2025). Safety and efficacy of an injectable solution enriched with sodium hyaluronate, amino acids, and peptides in relation to superficial facial connective tissues (dermis and retinacular cutis). Journal of Cosmetic Dermatology, 24(1), e16586. doi:10.1111/jocd.16586

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  • 監修範囲:治療説明、リスク・副作用、料金表示
  • 最終監修日:2025年6月26日
※治療効果には個人差があります。副作用・リスクについては必ず医師にご相談ください。
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