【医師が解説】ポテンツァのダウンタイムの症状・経過・過ごし方
本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ポテンツァを受けたいけど、ダウンタイムが何日くらいあるのか気になる」
「ポテンツァ後、いつから化粧や洗顔をしても良いのだろう?」
「ポテンツァのダウンタイムの経過は?いつも通り過ごせるのだろうか?」
「ダウンタイムが長引いたらどうしたら良いんだろう?」
こんにちは、美容皮膚科スマートスキンクリニックの医師です。
ポテンツァのダウンタイムについて、このような疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、マイクロニードルRF治療で知られるポテンツァのダウンタイムの症状・経過・過ごし方などを、医師が詳しく解説します。
ダウンタイムの症状
ポテンツァはマイクロニードル(極細針)とRF(高周波の一種であるラジオ波)照射を組み合わせた治療です。針で肌に穴をあけ熱エネルギーを伝えることにより、ダウンタイムが生じます。
ポテンツァのダウンタイム症状は、ほてり・痛み・赤みが1~2日程度、小さなかさぶたが5日程度です。いずれの症状も時間の経過とともに徐々に軽減されます。針穴に内出血があらわれた場合は、1~2週間で紫から黄色に変化し、消失するでしょう。目立つ場合は翌日からコンシーラーやファンデーションでカバーできる程度です。
実際に、以下の論文の中で、ニキビ跡のクレーターに対するマイクロニードルRF波(≒ポテンツァ)の施術により、治療部位には軽度から最軽度の紅斑と浮腫が発生し2~5時間持続、痛みの評価は10段階で1.5であったというデータがあり、ポテンツァのダウンタイムが極めて軽度であることがうかがえます。
ポテンツァのダウンタイムは短い?!
ポテンツァのダウンタイムは、他のマイクロニードル治療と比べて期間が短く済みます。
例えば、マイクロニードル治療のひとつである「ダーマペン」では、極細針を刺した後に出血が起こります。一般に、傷ができ出血すると、腫れ・赤み・熱感・痛みなどの炎症反応と止血反応が起こります。
しかし、ポテンツァは高周波の熱エネルギーによる止血作用で、出血を抑えることができ、痛みや赤みなどの炎症反応もあらわれにくく、傷の修復に時間をかけずに済みます。
実際に、19人の患者を対象に、RFマイクロニードル治療を実施した研究の論文において、以下のような記載があります。
The RF microneedle treatment offers a minimally invasive treatment option with little downtime for the treatment of acne scars, improvement in skin texture, and reduced size of skin pores.
(和訳)RFマイクロニードル治療は、ニキビ跡の治療、肌のきめの改善、毛穴の縮小など、ダウンタイムの少ない低侵襲な治療オプションである。
表:ダーマペンとポテンツァのダウンタイムの比較
ダーマペン | ポテンツァ | |
仕組み | マイクロニードル | マイクロニードル+RF |
針穴の出血 | 針で穴をあける | 針で穴をあけた後、RF照射 (止血効果あり) |
ダウンタイム期間 | 約2週間 | 約5日 |
ダウンタイム症状 | 痛み:数日 腫れ:数日~約2週間 赤み:翌日~3日程度 かさぶた:約1週間 | 痛み:約1~2日 腫れ:数日 赤み:約1~2日 かさぶた:約5日 |
ポテンツァのダウンタイムの経過
ポテンツァのダウンタイムは約5日間ですが、①針の深さ②RF波の熱量による違いや、個人差があり、実際にはもっと早く治まってしまうこともあります。症状は比較的軽く目立たないため日常生活にほとんど影響なく済むでしょう。
ダウンタイムの様子を、施術当日・1~3日目・4日目~1週間後と、経過を追って紹介します。
施術当日
麻酔が切れると、日焼けをしたヒリヒリ感に似たほてり、赤み、痛みがあらわれます。当日のメイクはできません。出血もないことから、お顔を隠さずお過ごしいただける程度の症状です。ただし、症状のあらわれ方には個人差があります。
1~3日目
赤み・痛みは数日で徐々に治まります。肌がザラザラとし、針穴の傷がかさぶたになります。赤みや内出血があらわれた場合は、術後2日目からメイクでカバーできます。
保湿をし、日焼け止めもしっかり塗布しましょう。
4日目~1週間
赤み、痛み、ほてりはほとんどありません。
5日程で、かさぶたがはがれはじめます。内出血は、約1~2週間で落ち着きます。
ダウンタイム中の過ごし方
ポテンツァのダウンタイム症状は軽く、日常生活に大きな制限はありません。しかし、肌の奥では針やRFの熱エネルギーで傷ついた組織の修復が行われています。治療効果を十分に発揮させるためにも、清潔な状態を保ち、回復の妨げとなる行為は避けてお過ごしください。
例えば、以下のような点に注意しましょう。
- 洗顔:当日から可、擦り洗い・スクラブ洗顔やピーリングなどの刺激は避ける
- シャワー:当日から可
- 入浴:翌日から可
- 日焼け止め・メイク:翌日から可、施術部位は強く擦らない
- 激しい運動:腫れや赤みが治まるまで控える
- かさぶた:剥がさず自然に脱落するのを待つ
- 保湿・紫外線対策の徹底
- 十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、禁煙など、健康的な生活習慣を心がける
術後の肌は思った以上に乾燥しており敏感です。
乾燥した肌はバリア機能が低下し、ダメージに弱く、新たな肌トラブルを招きやすい状態にあります。スキンケア時もなるべく肌に刺激を与えず、保湿成分が配合された化粧水や美容液でしっかりと保湿をしましょう。特に紫外線はコラーゲンを変性させるなど、肌にダメージを与えるリスクが大きいため、日焼け止めなどの紫外線対策は徹底してください。
傷の回復には、施術部位への血流量を増やす必要があります。
喫煙は末梢血管を収縮し血流量を減少させてしまいます。治療効果を落とさないためにも、禁煙を心がけてください。また、無理なダイエットは控え、肌の修復に必要なたんぱく質やビタミンCを積極的に摂取しましょう。肌の代謝に関わるホルモンは睡眠中に分泌されます。施術効果を無駄にしないよう、生活習慣を整えましょう。
ダウンタイムが長引いた場合の対応
ポテンツァ後にダウンタイム症状があらわれることは正常な反応であり、時間の経過とともに徐々に軽減します。
しかし、赤みや腫れ、ほてりなどの症状が増強したり長引いたりした場合は、クリニックにご連絡ください。感染や火傷等の可能性が考えられます。万が一感染が認められた場合、抗生物質による治療が必要です。
肌質改善治療なら肌育注入系、ダーマペン、フラクショナルレーザーも選択肢
ポテンツァはダウンタイムも比較的軽度で「肌質改善」を目指すのに良い治療かと思います。一方でデメリットを挙げると、費用が高いことがあります。相場として5万~10万程度となっています。(2024年4月時点)
他の肌質改善治療の選択肢としては、以下のようなものがあります。
・各種肌育注入系治療
・ダーマペン
・フラクショナルレーザー
・IPL(フォトフェイシャルなど)
これらの施術はポテンツァよりも安価であり、最初の一歩としては始めやすいかもしれません。
スマートスキンクリニックでは、各種肌育注入系治療、ダーマペン、IPL(フォトフェイシャル)の取り扱いがあります。
ジュベルックの詳細については、以下の記事もご覧ください。
プロファイロの詳細については以下の記事もご覧ください。
肌質改善治療ならスマートスキンクリニックへ
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