【医師が解説】ダーマペン後の皮剥けはなぜ起こる?皮剥けの対処と防止方法

「なぜダーマペン後に皮剥けが起こるのだろう?」

「ダーマペン後の皮剥けは自分で剥いてもいいの?」

「皮剥けは何日後くらいから起こるの?」

こんにちは、スマートスキンクリニックの医師です。

ダーマペンの施術を検討していて、このように悩まれる方は多いのではないでしょうか?

美容に限らずどんな施術であっても、疑問をお持ちのまま受けられるのは不安ですよね。

今回は医学的根拠や治療経験を元に「ダーマペン後の皮剥けが起こる理由」や「皮剥けの経過」「皮が剥けた際どうしたらよいか」といった疑問に対しての回答を解説します。

目次

ダーマペンで皮剥けが生じる理由

ダーマペンでの皮剥けは皮膚の再生・修復能力が活性化されるために起こります。

通常、皮膚の一番外側にある表皮は、およそ28日~48日の周期で細胞分裂が行われ、古い細胞は上へ

押し上げられ垢となって自然に剥がれ落ちるターンオーバーによる再生を繰り返しています。

日本美容皮膚科学会.美容皮膚科学 改訂2版.南山堂,2009-05

ダーマペンの施術は非常に細い針を肌に刺し、小さな穴をあけ意図的に傷を作り皮膚の再生・修復能力を活性化させる治療です。

ダーマペンによるダメージを受けた表皮細胞はどんどん皮膚表面に押し出され、ターンオーバーのスピードが加速し、古い細胞が自然に垢となって剥がれ落ちる前に皮剥けの状態となって排除されます。 これがダーマペンの施術により皮剥けが起こる理由です。

皮膚のターンオーバー

ダーマペンの刺激により、急速にターンオーバーが行われることで、皮剥けが生じます。

皮剥けはいつから?どれくらい続くのか

ダーマペンの皮剥けは個人差があり、起こらない方がほとんどですが、皮剥けが生じる場合はおおむね施術後2日~3日後に始まり、1週間~2週間程度で落ち着きます。日焼けした時の皮剥けをイメージしていただくと分かりやすいかもしれませんね。

皮剥けの程度はこちらも個人差がありますが、皮剥け中はメイクができません。スケジュールを立てる際は注意しましょう。

よくある疑問

ここからはダーマペン施術後の皮剥けについてのよくある疑問に当院の医師がお答えしていきます。

ダーマペンの施術を受けてから2日後に皮剥けが出てきました。
気になるのですが、自分で剥いてしまってもよいものでしょうか?
スマスキ医師

施術後の皮剥け、気になるものですよね。
「皮剥けを自分で剥いてよいか」とのご質問ですが、結論から言って「NG」です。自分で無理やり剥くことはしないようにしてください。
 
ダーマペン施術後は急速にターンオーバーが進んでいる状態です。無理に皮(古い細胞)を剥きとると、まだ再生途中の新しい表皮まで一緒に剥ぎ取ってしまい皮膚に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。
また、古い皮を剥きとってしまい、未熟な新しい皮膚が紫外線にさらされることでシミや肌トラブルの原因となることも考えられます。

ダーマペンで皮剥けを起こさないようにするにはどうしたらいいでしょうか?
スマスキ医師

ダーマペン後の皮剥けを起こさないようにするには、施術後すぐから次の3点に気を付けることが大切です。
 
①紫外線対策をしっかり行う
施術後は肌が傷を負っている状態。バリア機能が弱まり紫外線のダメージを受けやすくなっています。UV効果のある帽子やマスク、日傘等で紫外線の刺激から肌を守ることが皮剥け対策につながります。
 
②充分な保湿を行う
肌の乾燥は皮剥けを悪化させます。低刺激成分のスキンケア製品等を利用ししっかりと保湿を行ってください。特に夏冬のエアコンを使用する室内では乾燥が進みやすく注意が必要です。
 
③激しい運動や体温が上がる行動を避ける
ダーマペン施術後に激しい運動やサウナ、長時間入浴や高温入浴をすると炎症反応が強く出る恐れがあります。皮剥けも悪化する可能性がありますので、術後1週間程度は激しい運動や長時間の入力はひかえるようにしましょう。

ダーマペンならスマートスキンクリニックへ

今回はダーマペン施術後の皮剥けについて解説しました。皆さんの疑問は解決されましたでしょうか?

ダーマペン後の皮剥けは施術から肌が美しく生まれ変わる過程での正常な反応です。皮剥けが起きても焦らず、刺激を避けて安静に過ごしてくださいね。(痛みや発熱などの炎症反応を伴う場合は必ず担当医に連絡してください)

ダーマペンは切開なしで肌を美しくする高い効果が期待できる施術です。ニキビ跡や毛穴の開き、いちご鼻等にお悩みの方はぜひ一度施術を検討されてみてください。

参考

・日本美容皮膚科学会.美容皮膚科学 改訂2版.南山堂,2009-05

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