目の下のクマ・小ジワに期待できるリジュランの効果とは?

「リジュランは目の下に効果がある?」
「リジュランを目の下のクマに期待できる効果はいつから?」

リジュランについて、このような疑問をお持ちではありませんか?

こんにちは。スマートスキンクリニックの医師です。

リジュランはさまざまな肌トラブルへの効果が期待できますが、目の下のお悩みにも対応した治療です。

今回は、リジュランが目の下に対して期待できる効果や効果があらわれる時期、効果の持続期間、適した製剤や治療法、効果的な治療の受け方について、美容皮膚科クリニックが解説致します。

目次

リジュランとは

そもそもリジュランとは何か、目の下のお悩みにどのように作用し効果があらわれるのでしょうか。

リジュランは注入治療のひとつで、製剤はサーモンから抽出された「ポリヌクレオチド」を主成分としています。ポリヌクレオチドは、肌の奥にある真皮層に作用し、線維芽細胞を活性化します。線維芽細胞は、ハリや潤いの元となるコラーゲンやヒアルロン酸を産む細胞です。リジュランを注入することで、肌にハリや潤いをもたらす効果が期待できます。

また、リジュランはビタミンEの1,000倍もの抗酸化作用をもつ「アスタキサンチン」を含みます。肌の酸化は老化の原因になり、シミやシワ、たるみなどを引き起こします。抗酸化作用により、これらの症状への改善効果が期待できます。

リジュランの目の下への効果のあらわれ方

リジュランは目の下の「小ジワ・ちりめんジワ」「乾燥」「クマ」「くすみ」などのさまざまな悩みに対し、改善効果が期待できます。

目の下の皮膚は顔のなかでも薄く、動きも多く、乾燥や疲労によって小じわができやすい環境にさらされています。また、血行不良による青クマ、目元を擦ることによる色素沈着や茶クマ、たるみにより引き起こされる黒クマなどの肌トラブルがあらわれやすい部位です。

リジュランはヒアルロン酸やコラーゲンを増加させることで目元のハリや水分保持力、弾力性を徐々に回復させ、たるみによる黒クマや乾燥による小じわを目立たなくする効果、毛細血管の循環を促進することで青クマを改善させる効果が期待できます。

眼周囲へのリジュラン注入が、ハリ・潤い・毛穴改善などの若返りに効果的であることについては、以下の「27名を対象に眼窩周囲にポリヌクレオチド含有製品(≒リジュラン)とヒアルロン酸を注入して比較」を行った研究論文に記載されています。

患者/方法: 合計27人の被験者がこの無作為化、ペアマッチ、アクティブコントロール試験に登録された。各対象者は2週間の間隔をおいて3回、片側にPNフィラー注入、反対側の眼窩周囲に非架橋ヒアルロン酸(HA)フィラー注入を受けた。結果.ビジュアルアナログスケールおよびグローバルエステティック改善スケールスコアの改善は、PN群とHA群で有意差はなかった。皮膚の弾力性と潤いの改善率は、両群とも時間の経過とともに減少し、PN群の方が高い改善率を示した。肌荒れと毛穴ボリュームの改善率は、HA群よりPN群で高かった。真皮密度の改善率は両群間に有意差はなかった。

Ye Jin Lee, Hak Tae Kim, You Jin Lee, Seung Hwan Paik, Young Seon Moon, Woo Jin Lee, Sung Eun Chang, Mi Woo Lee, Jee Ho Choi, Joon Min Jung, Chong Hyun Won. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation: a randomized, double-blind, split-face trial. The Journal of dermatological treatment. 2022 Feb;33(1);254-260. doi: 10.1080/09546634.2020.1748857.

リジュランの目の下への効果はいつから?

リジュランの効果は1回では感じにくいでしょう。繰り返し治療を受けることで、効果を実感しやすくなります。推奨回数は、3週間程度空けて、3〜4回です。

リジュランの目の下への効果の持続期間

リジュランの目の下への効果は、基本的に1年以上持続するでしょう。

注入によって繊維芽細胞が刺激され、自らコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出すことで効果を発揮します。なお、どんなによい治療を受けても、生活習慣やアフターケアを疎かにしてしまうと、効果が発揮されにくくなります。

目の下には「リジュランi(リジュランアイ)」がおすすめ

リジュランには目の下に適した「リジュランi」という製剤があります。

リジュランの製剤は目的別に4種類あり、それぞれ成分含有量や硬さ、効果や痛みの程度が異なります。「リジュラン(ヒーラー)」「リジュランHB」と呼ばれる製剤も顔全体に使用可能です。

しかし、特に目元でお悩みの場合は、リジュラン(ヒーラー)ほど痛みが強くなく硬さや吸収率が目元に適している「リジュランi」を選ぶことをおすすめします。柔らかく伸びが良いため、目元の薄い皮膚に注入しても、滑らかで違和感のない自然な仕上がりが期待できます。

リジュランによる目の下の施術方法

リジュラン施術の流れは以下の通りです。

  • クレンジング・洗顔で施術部位を清潔にする
  • 針の痛みを緩和させるため冷却や表面麻酔を行う
  • 痛みを確認しながら注入

目の下のリジュランは「医師の手打ち」がおすすめ

リジュランの施術方法は3つ、➀医師の手打ち②水光注射③ダーマペンがあります。

目の下という狭い範囲を治療するには、「医師の手打ち」がおすすめです。手打ちにより「注入の深さ」「注入量」「注入密度」の細かな調整ができるため、患者様ごとに適したアプローチが可能というメリットもあります。その際は、技術の高いクリニックを選ぶことがポイントです。事前に症例写真で仕上がりを確認しておきましょう。

目の下のリジュランのダウンタイム・副作用・リスク

リジュランは比較的副作用やリスクが少ない治療です。

目の下のリジュランのダウンタイム

リジュランのダウンタイムは数日程度で、比較的軽度です。

痛み・腫れは数日で治まります。内出血があらわれた場合は消退までに10~14日程度かかりますが、日常生活はファンデーションやコンシーラーなどのメイクでカバーできます。なお、メイクは24時間後から可能です。

魚アレルギーのリスクがある

リジュランはサーモンから抽出された成分を用いることから、魚アレルギーがある人は注意が必要です。リジュランに対してもアレルギー反応が起こるリスクがあるため、治療を受けることができません。

注入時の痛みは麻酔で緩和できる

リジュランは注入治療のため、針で刺されるときにチクリとした痛みが生じます。リジュランは他の注入製剤に比べ、痛みが強めと言われます。しかし、痛みが強いのは「リジュラン(ヒーラー)」であり、「リジュランi」の痛みは他の注入治療と変わらない程度です。

あらかじめ施術前に冷却や表面麻酔を施すことで、注入時の痛みは緩和されます。

腫れ・痛みが強くなったら感染の可能性も

リジュランのダウンタイム症状は時間の経過とともに徐々に治まります。

痛みや腫れの解消に時間がかかる場合、感染を起こしている可能性があります。すぐにクリニックにご連絡ください。その他、気になる症状があればクリニックにご相談ください。

定期的な施術間隔で効果を最大限に引き出す

リジュランは繰り返し施術を受けることで効果を実感しやすくなります。

部位に関わらず、推奨施術回数・頻度は3週間程度空けて3〜4回。その後は半年〜1年に一度のメンテナンスが推奨されます。

ヒアルロン酸注入との違い

ヒアルロン酸注入は物理的にボリュームアップを図る治療です。すぐに効果を実感できますが、製剤は徐々に体内に吸収されていきます。また、目元に適したヒアルロン酸は特に吸収されやすいため、効果の持続期間は約半年と短めです。

一方、リジュランは患者様自身の肌の再生力によって改善をはかる治療です。即効性はありませんが、徐々に効果を発揮し、ナチュラルな印象が長く続きます。

目の下のリジュランはスマートスキンクリニックへ

目の下のリジュランについて、疑問は解消されたでしょうか?

リジュランは目の下のシワやたるみ、クマなど、目元のさまざまなお悩みに適した製剤です。特にリジュランiは目元専用で自然な仕上がりも期待できます。治療を受ける際は、信頼できるクリニックを選び、適切な間隔で施術を受けましょう。

スマートスキンクリニックでは無料カウンセリングを実施しております。目の下のクマやたるみ、シワでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

また当院では、リジュランなどの注入において以下のような” こだわり “を持って実施しております。

参考

Ye Jin Lee, Hak Tae Kim, You Jin Lee, Seung Hwan Paik, Young Seon Moon, Woo Jin Lee, Sung Eun Chang, Mi Woo Lee, Jee Ho Choi, Joon Min Jung, Chong Hyun Won. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation: a randomized, double-blind, split-face trial. The Journal of dermatological treatment. 2022 Feb;33(1);254-260. doi: 10.1080/09546634.2020.1748857.

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