ジュベルックのダウンタイムの期間や症状は?注意点や対策もご紹介

「ジュベルックのダウンタイムはどれくらい?どんな症状がある?」

「ジュベルックのダウンタイム中は仕事や日常生活に影響がある?」

ジュベルックのダウンタイムに関してこのような疑問をお持ちではありませんか?

こんにちは。スマートスキンクリニックの医師です。

ジュベルックはハリ・毛穴・小じわ・ニキビ跡などさまざまな肌悩み改善効果で期待を集めています。しかし、「ジュベルックを受けてみたい」と思いつつ、ダウンタイムが心配で迷っている方もいるのではないでしょうか?

今回はジュベルックのダウンタイムの期間や症状はもちろん、ダウンタイム対策に至るまで、医学的な立場からわかりやすく解説します。

目次

ジュベルックのダウンタイム期間と症状

ジュベルックのダウンタイムの長さと症状を解説します。

ダウンタイムの長さ

ジュベルックのダウンタイムは基本的には24時間程度です。

ジュベルックのダウンタイムの症状

ジュベルックには以下のようなダウンタイム症状があります。

  • 痛み
  • 赤み
  • 腫れ
  • 浮腫
  • 一時的な隆起
  • 内出血

ジュベルックは注射針で製剤を注入する施術です。他の注入治療同様、正常な反応として注入部位の赤みや痛み、隆起が起こることがありますが、ほとんどの場合24時間程度で元に戻るでしょう。

また、注射針を刺したところに内出血が起こる可能性があります。内出血の初期は赤紫色をしていますが、徐々に黄色く変化しながら薄く目立たなくなり、10~14日かけて消退していきます。内出血はコンシーラーなどのメイクでカバーするとよいでしょう。

ジュベルックのダウンタイム症状が軽度で一過性であることについては、以下の「台湾人患者100名以上を対象に下眼瞼若返りのためにPDLLA(≒ジュベルックの構成材料)の注入」を行った研究論文に記載されています。

Our filler choice is injectable poly-d,l-lactic acid (PDLLA; AestheFill; REGEN).(…)The depth is under the dermis layer. The total amount of filler injection is not more than 2 ml on each side.(…)Only some mild and transient post-injection complications such as edema, erythema, and ecchymosis were found.

和訳:私たちが選択するフィラーは、注入可能なポリ-d,l-乳酸(PDLLA)です。(中略)注入する深さは真皮層の下です。フィラー注入の総量は片側2ml以下である。(中略)注入後の合併症は、浮腫、紅斑、斑状出血など軽度で一過性のものしか認められませんでした。

引用:Jui-Yu Lin, Chuan-Yuan Lin. Nonsurgical lower eyelid rejuvenation using injectable poly-d,l-lactic acid in Asian patients. Journal of cosmetic dermatology. 2022 Oct;21(10);4328-4331. doi: 10.1111/jocd.15047.

ダウンタイム期間の過ごし方と注意点

ダウンタイム期間の過ごし方と注意点を紹介します。

施術箇所を触らない

ジュベルック施術後の患部はデリケートな状態のため、清潔な状態を保ち、不必要に触らないようにしましょう。

感染ルートには、薬剤や注射針の汚染、常在菌などがあります。皮膚には常在菌があるため、清潔な針や薬剤を用いても感染リスクはゼロにはなりません。

入浴や運動の制限がある

ジュベルック施術後は、入浴や運動の制限があります。

  • 入浴:翌日から可能
  • サウナや激しい運動、エステ、飲酒:約1週間後から可能

注射針の傷は見た目には小さいものの、体は傷の回復過程にあり、正常な反応としてダウンタイム症状を伴います。いずれの症状も時間経過とともに治まりますが、温めすぎると症状が強くあらわれる可能性もあります。血液循環を促す行為は、腫れや内出血を増強させる恐れがあるためご遠慮ください。

保湿や紫外線対策を徹底する

ジュベルックのダウンタイムは、保湿や紫外線対策を徹底しましょう。

乾燥はあらゆる肌トラブルにつながり、紫外線は老化の原因の8割と考えられています。施術後の肌はバリア機能が低下し、ふだんよりも乾燥しやすく、紫外線などの外的ダメージを受けやすい状態です。帽子や日傘などを上手に利用しましょう。

ダウンタイム症状を軽減するための対策

ダウンタイム症状を軽減するために患者様ご自身でできる対策を紹介します。

痛みや腫れは冷やす

ダウンタイム症状のあらわれ方には個人差がありますが、痛みや腫れが辛い場合や目立って気になる場合は、断続的に冷やすと軽減されるでしょう。ただし、連続して冷やしすぎると凍傷になる恐れがあります。保冷剤をタオルなどでくるんで、1度に20分以上冷やさないよう注意が必要です。

痛みや腫れが徐々に増強する場合は感染を起こしている可能性があるため、クリニックにご相談ください。

生活上の注意を守る

ダウンタイムを長引かせないために、以下の通り生活上の注意を守りましょう。

  • 入浴は翌日から可
  • サウナなど血行を促す行為は1週間程度避ける
  • 保湿や紫外線対策を徹底する
  • 患部になるべく触れず、肌にふれるものは清潔を保つ

メイクやスキンケアは施術直後から、シャワーは当日から可能です。体を温めすぎず、乾燥や紫外線などの外敵から守りましょう。

よくある質問

ジュベルックのダウンタイムについてよくある質問についてお答えします。

ジュベルックのダウンタイムに仕事はできる?

一般的なデスクワークであれば可能です。汗をかくような肉体労働はダウンタイム症状があらわれやすくなります。

人前に出る仕事、顔を見られる仕事の場合、1週間程度は違和感を与える可能性があります。スケジュールを考慮して治療を受けましょう。

ジュベルックのダウンタイムは、施術したことがバレる?

ダウンタイムは軽度ですが、個人差があります。

また、内出血があらわれると1週間から10日程度かけて徐々に薄くなります。メイクでカバーすると目立ちにくいでしょう。

ジュベルックのダウンタイムはスマートスキンクリニックにご相談ください

スマートスキンクリニックでは、ジュベルックのダウンタイムの過ごし方や注意点などを詳しくご説明しております。また、施術だけでなく、お悩み改善のための内服やスキンケア化粧品など、予防と維持のためのホームケアの提案が可能です。

ジュベルックのダウンタイムについて気になる点がございましたら、お気軽にお問合せください。

ジュベルックバナー

参考

Jui-Yu Lin, Chuan-Yuan Lin. Nonsurgical lower eyelid rejuvenation using injectable poly-d,l-lactic acid in Asian patients. Journal of cosmetic dermatology. 2022 Oct;21(10);4328-4331. doi: 10.1111/jocd.15047.

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