ボトックス注射|表情じわやエラ張りへの効果や持続期間、リスクまで徹底解説

「ボトックス注射ってどんな効果があるの?」
「おでこや目尻のしわ、何とかなる?」
「エラボトックスで小顔になれるって本当?」
「汗やニオイの悩み、どうにかしたい」

ボトックスについて、このような疑問やお悩みをお持ちではありませんか?

こんにちは。美容皮膚科・スマートスキンクリニックです。

本記事では、ボトックス注射の効果や安全性、治療に必要な量、ダウンタイム、治療の流れまで、年間注入系施術実績1万件超の美容皮膚科が丁寧に解説します。

※あらかじめ知りたい項目が決まっている方は、以下の目次から飛べるようになっております。

監修者情報

スマートスキンクリニックグループ理事長

石井いしい 晃太こうた

経歴

順天堂大学医学部卒業

東京女子医科大学付属病院及び関連施設 勤務

都内大手美容クリニック勤務

所属 / 資格

日本外科学会専門医

日本抗加齢医学会専門医

目次

ボトックスとは?

ボトックスは、アメリカのアラガン社製のA型ボトリヌス毒素(ボトリヌストキシン)製剤「ボトックスビスタ®」を指します。「ボトックス」という名称はアラガン社が商標登録していますが、他社のA型ボトリヌス毒素製剤も含めて、一般にボトックスと呼ばれています。

A型ボトリヌス毒素製剤はもともと眼瞼痙攣や斜視などの医療目的で開発された治療薬で、「ボトックスビスタ®」は厚生労働省から「眉間または目尻の表情じわ」への効果で承認を得ています。

世界90カ国以上で承認され、数十年にわたる使用実績により高い安全性が確認されている治療法です。現在は、適応外として額や目尻の治療などにも広く使用されています。

表情じわとは

笑ったり顔をしかめたり、表情筋の動きに伴い皮膚が折れてできるしわ。

若い肌はコラーゲンや弾性繊維、水分といった張りをもたらす成分に富んでいるため、表情の跡がすぐ戻ります。加齢や紫外線の影響で弾性線維が傷み、戻りにくくなることがあります。

ボトックスの成分と作用機序

ボトックスの主成分である「A型ボツリヌス毒素」は、ボツリヌス菌がつくるタンパク質の一種です。

毒素と聞いて不安を感じる方もいらっしゃいますが、美容医療で使われるのはごくごく少量であり、筋肉を一時的に緩める作用にとどまります。そのため、推奨量を守って使用すれば全身に強い副作用を及ぼすことはなく、世界中で広く使用されています。

ボトックスの作用メカニズム

ボトックスは神経の末端に取り込まれて“筋肉を動かす信号”を一時的に止めることで、収縮や表情のクセを抑えて「表情じわ」を目立ちにくくします。一時的な作用のため、数か月後には体の自然な回復で新しい神経のつながりが作られ、再び筋肉の動きが戻ってきます。

  1. ボトックス注入
  2. 注入されたボトックスが、筋肉を動かす神経の末端にくっつきます
  3. ボトックスは神経の中に取り込まれます
  4. ボトックスの効果で、筋肉に信号を送るために必要な神経伝達物質(アセチルコリン)の放出をストップさせます
  5. 信号が伝わらないため、筋肉の収縮が抑えられ、しわや表情のクセが目立ちにくくなります
  6. 数か月が経つと、体の自然な回復力によって新しい神経のつながりが作られ、再び筋肉が動くようになります

ボトックスの効果

ボトックスには、改善が期待できる症状と改善が難しい症状があります。

ボトックスで改善が期待できる症状ボトックスでは改善が難しい症状
おでこの横じわ
眉間のしわ
目尻のしわ
目の下のしわ
バニーライン
口周りの縦ジワ
あごの梅干しジワ
首の縦じわ
肩こり
多汗症
目の下の横ジワ
涙袋のシワ
鼻と頬の間のシワ(鼻頬溝)
頬骨に沿ったスジ(頬骨スジ)
ほうれい線(鼻唇溝)
口角から下に伸びるマリオネットライン

ボトックスは筋肉の動きを適切に抑制することで、表情筋の繰り返しの収縮により形成されたしわや筋肉の盛り上がりを効果的に改善します。

静止時にも見られる深いしわ、皮膚のたるみや質感、ボリューム不足、脂肪の下垂による症状は適応外です。たるみや深い溝は、ヒアルロン酸やリフトアップ治療が適しています。

治療できる部位(適応部位)

おでこの横じわ(前頭筋)

おでこのしわは、眉毛を上げる動作や驚いた表情を作る際に前頭筋が収縮することで形成されます。年齢とともに皮膚の弾力が低下すると、横方向のしわが深く刻まれるようになります。

おでこのボトックスを注入すると、額全体の滑らかさが改善されて、若々しい印象になります。

なお、額へのA型ボトリヌス毒素注射の有効性については、1〜4週でシワが有意に減少し、16週でも効果が持続上眼瞼下垂は認められず、患者満足度も良好だったという研究内容が、以下の論文でも報告されています。

Avvaru S, Kolli NND, Meka S, et al. An Evaluation of Use of Botulinum Toxin Type A in the Management of Dynamic Forehead Wrinkles – A Clinical Study. Journal of Clinical and Diagnostic Research. 2016;10(10):ZC127–ZC131.

目尻のしわ(眼輪筋)

目尻から放射状に広がる細かいしわ(カラスの足跡)は、笑った時の眼輪筋の収縮により形成されます。目尻のシワが深くなると、老けた印象を与えます。

表情の動きを完全に止めず適度に残すことで、若々しく自然な笑顔を保つことが重要です。

眉間のしわ(皺眉筋)

眉間の縦じわは「怒っている」「不機嫌」といったネガティブな印象を与えがちです。このしわは、眉を上げ下げする筋肉の癖が影響しています。

ボトックス注射により、これらのしわが改善されると、表情が穏やかで親しみやすい印象に変わります。

バニーライン(鼻根部のしわ)

バニーラインは、笑ったときや目を細めたとき、鼻をクシャッとしたときに鼻根部にできる細かいしわのこと。ウサギを連想させる形からこう呼ばれます。

加齢や前頭部のボトックス治療などが原因で、皮膚のゆるみやたるみに伴いあらわれることもあるため、バニーラインだけでなく周囲の筋肉と同時治療が必要になることがあります。

ガミースマイル

笑った時に歯茎が過度に見える「ガミースマイル」は、上唇鼻翼挙筋の働きが強いことが原因の一つです。

適切な部位にボトックスを注入することで、上唇の挙上を適度に抑制し、バランスの良い笑顔を作ることができます。

小鼻

笑ったときに小鼻が横に広がり、鼻の存在感が強くあらわれる原因のひとつに、鼻の穴を動かす筋肉(鼻孔開大筋)の発達があげられます。鼻孔開大筋にボトックスを注入することで筋肉の動きを緩め、鼻の穴が膨らむのを抑制します。

人中

人中とは鼻と唇との間にある縦の溝のこと。人中が長く見えると、間延びした印象や老けた印象を与えがちです。

口輪筋(口の周りの筋肉)にボトックスを注入することで、上唇が軽く持ち上がり立体的になり、人中が短く見え、小顔効果や若々しい印象につながります。

口角

口角を上げる筋肉(口角挙筋)に比べ口角を下げる筋肉(口角下制筋)が過度に発達していると、常に口角が下がって見え、不機嫌な印象を与えます。
口角の下がりは、主に表情筋の緩みや口呼吸によって引き起こされます。

ボトックス注射により、口角がやや上向きになると、やわらかい表情に改善できます。

顎(梅干しじわ)

顎の中央にできるデコボコとした「梅干しじわ」は、オトガイ筋の過度な収縮により形成されます。下顎の後退やかみ合わせの不具合により無意識に力が入ることで、皮膚表面に凸凹ができます。

ボトックスを注入することで、顎のでこぼこが滑らかになり、顎先の形状がシャープに見え、横顔のラインが美しくなります。

エラ(咬筋)

食いしばりや歯ぎしりにより咬筋が発達すると、エラが張り、顔の下半分が大きく見えることがあります。

ボトックスにより咬筋を適度に萎縮させることで、フェイスライン・横顔のラインをスッキリさせることができ、小顔効果が期待できます。また、夜間の歯ぎしりや奥歯の擦り減り、顎関節への負担を軽減したり、朝の顎の疲れを改善したりといった効果も。

男性の場合、筋肉量が多いために単位が多くなる可能性があります。

なお、咬筋へのA型ボツリヌス毒素注射の有効性については、注射後2〜4週で萎縮が現れ、3カ月時点で超音波計測により筋厚が平均31%減少したという研究内容が、以下の論文でも報告されています。

Kim NH, Chung JH, Park RH, Park JB. The use of botulinum toxin type A in aesthetic mandibular contouring. Plastic and Reconstructive Surgery. 2005;115(3):919–930. doi:10.1097/01.prs.0000153236.79775.a0.

首のしわ(広頚筋/ボトックスリフト)

首の縦じわ(プラティスマバンド)は、広頚筋の緊張により形成されます。広頚筋の一部は口角や下顔面を引き下げるため、首の縦じわだけでなく、顔のたるみにもつながります。

ボトックスにより、首の縦じわが改善されるだけでなく、フェイスラインの改善も期待できます。

肩(僧帽筋)

デスクワーク、スマートフォンの使用、猫背など、日常的に頭部を前屈させる姿勢が続くと、僧帽筋が硬直し、盛り上がります。

僧帽筋にボトックスを注入すると、盛り上がった筋肉のボリュームが減ることで首から肩にかけての曲線が整い、首が長く見える効果があります。

ワキ

ボトックスは神経から汗腺への情報伝達を抑制することで、汗腺からの汗の分泌を減少させます。

「汗は筋肉と関係ないのに?」と思うかもしれませんが、筋肉への情報伝達も、汗腺への情報伝達も、いずれもアセチルコリンだからです。

重度のワキ汗で日常生活に支障がある方に特に効果的です。治療は1シーズン1〜2回程度です。

なお、多汗症は皮膚疾患として位置づけられており、診断基準を満たせば保険適用での治療も可能です。美容皮膚科では、原則として保険適用外となります。

腋窩多汗症を含む局所多汗症の診断基準

局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま 6 カ月以 上認められ,以下の 6 症状のうち 2 項目以上あてはま る場合を多汗症と診断している.

  1. 最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
  2. 対称性に発汗がみられること
  3. 睡眠中は発汗が止まっていること
  4. 1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
  5. 家族歴がみられること
  6. それらによって日常生活に支障をきたすこと

引用:日本皮膚科学会

スキンボトックスとの違い

通常のボトックス注射は表情筋に直接注入するのに対し、スキンボトックス(マイクロボトックス)は皮膚の浅い層に微量を注入する治療法です。

項目通常のボトックススキンボトックス
注入深度筋肉内真皮〜筋膜表面
注入量比較的多め微量を広範囲
主な効果表情じわ改善肌質改善・毛穴・皮脂抑制
表情への影響あり最小限

スキンボトックスについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

部位別の必要量

ボトックス注射の効果は、医学的共通指標として「単位数(U)」であらわされます。「粉末の製剤(U)」を生理用食塩水(cc)で薄めて注入するのが一般的です。

部位必要量(U)目安
4~12 U
眉間10~20 U
目尻8~24 U
鼻根4~8 U
バニーライン6 U前後
小鼻5~12U
人中5 U前後
ガミースマイル4~8 U
口角4~10U
アゴ8~16 U
エラ(咬筋)30~80 U
50~100 U
ワキ50~100 U
ボトックスリフト(広頚筋)40 ~100U

大まかな単位数の目安はありますが、実際の必要単位数は個人差があり、筋肉量、しわの深さ、治療歴により調整が必要です。初回は少なめから開始し、経過を見て調整することがあります。

ボトックスは一度効くと3~6ヵ月効き続けるため、初めての場合には少な目で効かせて、足りなければ追加したり、次回以降に単位数(U)を増やすという方法を取った方が、安心かと思います。

当院では各お客様の背景・ご要望に合わせて、単位数や投与方法を調整させていただきます。

ボトックスがおすすめの人・おすすめでない人

ボトックスがおすすめの人ボトックスがおすすめでない人
表情じわが気になる方(額、眉間、目尻)
表情が怖く見られがちな方
エラの張りや顔の大きさが気になる方
ワキ汗や手汗で悩んでいる方
歯ぎしりや食いしばりがある方
メスを使わない治療を希望する方
ダウンタイムを最小限に抑えたい方
定期的なメンテナンスが可能な方
禁忌に該当するリスクのある方
深く刻まれた無表情時のしわ(真皮性しわ)のみの方
皮膚のたるみが主な原因のしわがある方

 ボトックスの効果があらわれるまでの期間と持続期間、施術頻度

  • 効果があらわれる時期:2〜3日後、咬筋への効果は1か月前後かかることがある
  • 効果のピーク:2〜3週間後
  • 効果の持続期間:3〜6ヶ月間、永久ではない
  • 推奨施術間隔:3〜6ヶ月ごと

ボトックスは神経から筋肉に”動け”という信号が届かないようにすることで、筋肉の動きを一時的に抑えますが、効果は永久ではありません。神経の再生に伴い筋肉の動きが段階的に回復します。そのため、時間が経つと筋肉の動きが少しずつ戻り、効果はゆっくり弱まっていきます。

持続期間は個人差があり、筋肉の強さや生活習慣(表情の癖・喫煙・紫外線など)によって変わります。

次の施術を検討する目安

  • 朝起きた時に、以前は気にならなかった表情じわが目立つようになった
  • 笑ったり眉をひそめたりしたときのしわが、少しずつ戻ってきた
  • 筋肉の動きが強くなってきたように感じる

ボトックス治療は一度で終わりではなく、定期的に継続することでより安定した効果を実感できます。理想的な施術間隔はおよそ4〜6か月。完全に効果が切れてから打ち直すよりも、効果がまだ7〜8割ほど残っているタイミングで次回の施術を受けることが推奨されます。

こうすることで、過剰な筋肉の動きが徐々に抑えられ、自然な「筋肉の萎縮(細くなる現象)」が起こり、結果的に効果が長持ちしやすくなります。さらに、1回ごとの必要な薬剤の量を減らせるため、少ない注入量で安定した仕上がりを維持できるのもメリットです。

効果が薄れてきたと感じたら、次回の施術を検討するタイミングと考えると良いでしょう。

ボトックス注射の痛み

ボトックス注射は針を刺す痛みがありますが、非常に細い針を使用するため、耐えきれないほどではありません。任意でテープ麻酔やクリーム麻酔を使用することもありますが、多くの場合麻酔は不要です。

注入前に患部を冷却したり、製剤の注入スピードを調整することで、施術中の痛みを緩和できます。

一般的なダウンタイム症状と対策

  • 症状:注入部位の腫れ、赤み、軽度の痛み
  • 期間:数時間〜数日
  • 対処法:冷却(痛み・内出血)、メイク(赤み・内出血)

針による刺激で、注入部位や周辺に軽度の腫れや一時的な赤みがあらわれたり、軽度の痛みが数時間続いたりすることがあります。患部を適度に冷やすと、痛みを緩和し内出血を防ぐ効果が期待できます。

内出血があらわれるのは稀ですが、2週間程度かけて徐々に治まるでしょう。赤みや内出血は、ファンデーションやコンシーラーでカバーできる程度で、翌朝からメイクが可能です。

アフターケア|ボトックスの治療効果を高めるためにできること

【ポイント】

  • 血行を促進する行為を避ける
  • 保湿・紫外線対策をする
  • 施術部位を触らない
  • 表情筋の使い方を意識する

身体を温めてはいけない理由は2つ。
①血流により傷の回復を妨げるためと、②熱に弱いボツリヌストキシンが変性し効果を失う可能性があるためです。

注入後は針孔からの感染リスクを避けるため、治療部位にはなるべく触れないようにしましょう。
見えない傷ができた肌は、バリア機能が弱まり、外部刺激を受けやすくなっています。乾燥しているといつも以上にダメージを受けやすくなるため、保湿を心がけ、紫外線などの外敵から肌を守りましょう。

ボトックスで過剰な筋肉の動きを一時的に抑えるだけでなく、表情の癖を意識することにより将来的な表情じわを防ぐことにつながります。

【24時間以内にやってはいけないこと】

  • 強い表情
  • 激しい運動
  • 長時間の入浴
  • サウナ
  • 過度の飲酒

【24時間以内は避けたほうがよいこと】

  • 強い表情
  • 入浴 ※シャワーは可
  • 飲酒
  • 注入部位のメイク

【1週間は避けたほうがよいこと】

  • 注入部位のマッサージ
  • 刺激が強いスキンケア(レチノールやハイドロキノン、スクラブなど)

リスクや注意点・デメリット

残念ながらボトックスのリスクや注意点、デメリットはゼロではありません。

しかし、ボトックスは世界的に広く使われており、安全性も高く、正しい方法で受ければリスクは非常に稀です。

アレルギー反応・感染

薬剤や注射針に対してアレルギー反応を起こすことがあります。

注射部位の強い腫れ、全身の発疹、呼吸困難などがあれば、直ちに受診が必要です。治療には抗アレルギー薬の投与が行われます。

また、注射を行う以上、わずかながら感染リスクもあります。腫れ、熱感、痛みの増強があれば受診してください。

違和感や頭痛

注射後に周囲の筋肉に負担がかかり、数日間軽い頭痛やだるさを感じることがあります。
これらは多くの場合一時的で、時間の経過とともに改善します。

予想外の筋肉への影響

ボトックスは注射部位だけでなく、薬剤がわずかに周囲に広がることがあります。結果的に、予想外の部位の動きに影響するケースも。
ただし、適切な用量・部位を守ればリスクは非常に低いとされています。

中和抗体の産生(ボトックス耐性)

ボトックスを短期間で繰り返したり、大量に注入し続けたりすると、体が「慣れて」しまい、効果が得られにくくなることがあります。これは医学的に「中和抗体の産生(ボトックス耐性)」と呼ばれるものです。

中和抗体の産生予防のためには、1回あたりの投与量を200〜300単位以内に抑え、3か月以上の間隔を空けることが推奨されます。

噛む力への影響

エラ(咬筋)にボトックスを注入すると、噛む力が一時的に弱まることがあります。ただし通常は1週間ほどで慣れ、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。

部位別のリスク

  • おでこへの注射:まぶたが重く感じる(眼瞼下垂)
  • 眉間への注射:眉が上がる(スポックブロー)、眉尻が下がる、眉の形が変わる
  • 目尻への注射:まぶたが外反したり、涙袋が小さく見える
  • その他:左右の非対称な仕上がり

残念ながら、これらの症状があらわれてもすぐに元に戻す治療法はありません。しかし、ボトックスの効果は4〜6か月で自然に消失するため、いずれ元に戻ります。また、いずれのリスクも、解剖学を熟知した医師による適切な注入により回避可能です。

禁忌事項・注意が必要な方

  • 妊娠中・授乳中の女性:胎児・乳児への安全性が確立されていないため禁忌、術後3ヶ月は避妊が必要
  • ボツリヌストキシンに対するアレルギー:過去のアレルギー歴がある方は禁忌
  • 神経筋疾患:重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症、ランバート・イートン症候群の方は禁忌
  • 特定薬剤の服用:アミノグリコシド系抗生物質、筋弛緩剤は注意が必要
  • 血液凝固障害:出血リスクの増加
  • 免疫抑制状態:感染リスクの考慮が必要
  • 注入部位の感染・炎症:治療効果の減弱、感染拡大リスク
  • 18歳以下:安全性が確立されていないため避けることが望ましい

その他、詳細はクリニックまでお問合せください。

ボトックスのメリット・デメリット

メリットデメリット
治療が短時間で済む
施術の痛みが少ない
ダウンタイムがほとんどない
効果があらわれるまでに時間がかかる
効果が永久ではない
部位毎にリスクが存在する(例:額であれば、目が開きにくくなるリスクがある)

他施術との併用

相乗効果が期待できる治療

ボトックスは「筋肉の動きによる表情じわ」に高い効果を発揮しますが、しわの原因はそれだけではありません。皮膚そのものの質感の衰えや、加齢によるたるみが関与していることも多いため、他の治療と組み合わせることで、より自然で総合的な若返り効果が期待できます。

フォトフェイシャル

特殊な光(IPL)がシミや色むら、毛穴の開きなどにアプローチし、コラーゲンやエラスチンの産生を促して肌全体の質感を整える効果があります。ボトックスで「表情じわ」を抑えつつ、機器治療で「美肌づくり」を同時に行うと、より若々しい印象に。

ボルニューマ

高周波(RF)により、真皮層のコラーゲン産生を促し、脂肪層を引き締め、肌にハリを取り戻し、たるみを改善する効果が期待できます。たるみによる深いしわ、ほうれい線治療に適しています。

ジュベルックボリューム(レニスナ)注射

非架橋ヒアルロン酸とポリ乳酸(PDLLA)を組み合わせた注入薬剤による肌育治療です。ジュベルックに比べ粒子が大きく、肌の深いところで働きボリュームアップが期待できます。コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、ほうれい線やおでこなどの深いシワに効果的です。

ゴウリ(GOURI)注射

PCL(ポリカプロラクトン)を含む液状化された注入製剤で、リフトアップやたるみ改善に効果的です。PCLは医療用糸として使われ、体内で徐々に分解されることでコラーゲン生成を長期間にわたって促進し、たるんだ部分を引き締めます。額、目周り、頬、口元に施術でき、数日から1ヶ月程度で効果を実感できるでしょう。

組み合わせ治療の注意点

ボトックスは他の治療と組み合わせることで高い相乗効果が期待できますが、以下の点には注意が必要です。

  • 治療間隔の調整が必要  
    同じタイミングで複数の治療を受けられる場合もありますが、施術内容によっては数週間の間隔を空けた方が良いケースもあります。必ず医師に相談しましょう。
  • 医師のスキルが仕上がりを左右する
    複数の施術を組み合わせる場合、顔全体の構造や加齢の進行度を総合的に判断できる医師に任せることが、自然で若々しい仕上がりにつながります。

ボトックスを打ち続けるとどうなる?

  • 効果を維持しやすくなる
  • 新たな表情じわを予防できる

ボトックスを適切に継続すると、表情筋が適度に萎縮し、より少ない単位数で効果を維持しやすくなります。また、表情筋の動きを抑制することで、新たなしわの形成も予防可能です。

副作用やリスクを避けるためには、治療間隔や年間の総単位数を守り、過剰投与に注意しましょう。

ボトックス製剤の種類について

スマートスキンクリニックで扱っている製剤は「ボトックスビスタ®」と「ボツラックス」の2種類です。
どちらも適切に使用すれば十分な効果が期待できますが、それぞれ承認状況や特徴に違いがあります。
当院では、医師がカウンセリングでお悩みやご希望を伺い、最適な製剤をご提案しています。

ボトックスビスタ®(アラガン社/米国)

日本で唯一、厚生労働省に承認されている製剤です。
世界中で長年の実績があり、安全性と効果の信頼性が高いのが特徴です。初めて治療を受ける方や、安全性を最優先に考える方におすすめです。

参考:ボトックスビスタ

ボツラックス(ヒューゲル社/韓国)

韓国のMFDS(旧KFDA)で承認されている製剤で、日本では未承認薬にあたります。
ボトックスビスタ®を参考に開発された、”ジェネリックのような製剤” とされており、コストパフォーマンスを重視する方に選ばれています。

参考:ビューゲル社

その他の製剤について

海外では「ゼオミン(ドイツ・メルツ社製)」や「ディスポート(イギリス・イプセン社製)」といった製剤も使用されています。ただし、日本国内では未承認であり、当院では現在取り扱っておりません。

ボトックス注射で失敗しないためにできること

ボトックスは正しく使えば安全性が高い治療ですが、リスクを最小限に抑えるためにはご自身での取り組みも大切です。

経験豊富な医師を選ぶ

ボトックスは注射する「位置」「量」「深さ」によって仕上がりが大きく変わります。
解剖学を熟知し、十分な経験を積んだ医師に任せることで、不自然な表情や左右差などを避けられます。
症例写真や口コミを参考にしましょう。

カウンセリングを丁寧に受ける

事前に「どこを改善したいか」「自然さを重視したいか」など、理想をしっかり伝えることが大切です。医師との認識がずれると、仕上がりが期待と異なるリスクが高まります。カウンセリングで十分に納得してから治療に臨みましょう。

適切な間隔・用量を守る

短期間での繰り返し施術や、必要以上の大量投与は、リスクを高めます。一般的には 4〜6か月間隔での継続治療が推奨されています。

アフターケア

治療後の過ごし方で、治療効果が変わります。
施術直後は強いマッサージや飲酒、激しい運動を避けることが大切です。これにより、薬剤が予期せぬ方向へ広がったり効果が失われたりするリスクを防ぎます。

施術の流れ

STEP
予約

スマホで簡単に予約できます。
オンライン予約システムまたはお電話にて、ご都合の良い日時をご予約いただけます。初診の方も再診の方も、24時間いつでも予約可能です。

STEP
受付

名前をお伝えいただくだけで、クリニックのITシステムで即完了できる「スマート」で簡単な受付です。
来院時は受付にてお名前をお伝えいただくだけで、スムーズに受付が完了いたします。初診の方には簡単な問診票をご記入いただきます。

STEP
カウンセリング・診察

カウンセリングでは、気になることは何でもご相談ください。強引な営業はありませんので、ご安心ください。

STEP
施術

消毒、マーキング後、必要に応じ冷却を行います。
ご希望の部位に合わせて単位数を調整の上、お声かけをしながら注入を実施していきます。
所要時間:約10~15分(部位により異なる)

STEP
アフターケア

施術箇所のケア・日常生活の注意点などを詳しくご説明致します。
また、お悩みの改善効果が期待できる内服薬、スキンケア化粧品など、予防と維持の観点から、適切なホームケアもご提案しております。

STEP
ご帰宅

施術後は即座に日常生活に戻れます。メイクは翌朝から可能です。
何かご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。

よくある質問(FAQ)

ボトックスは痛いですか?

非常に細い針を使用するため、痛みは最小限です。
また、痛みを緩和するために、注入前に患部の冷却を行ったり注入速度を調整したり、リラックスできる環境づくりに努めています。

治療後すぐに効果は現れますか?

ボトックスの効果は注入後2~3日頃から徐々にあらわれ始め、個人差はありますが、ほとんどの方が2週間以内に満足いただける効果を実感されています。

ダウンタイムはどのくらいですか?

注入部位の腫れ、赤み、軽度の痛みが、数時間〜数日程度あります。メイクでカバーできる程度です。

ボトックスは安全ですか?

ボトックスは1970年代から医療用として使用され、美容用としても2002年にFDA承認を取得している、安全性の確立された治療法です。

アレルギーの心配はありませんか?

ボトックスによる重篤なアレルギー反応は極めて稀です。ただし、過去にボトックスでアレルギーを発症した方は、使用できません。

表情が不自然になりませんか?

正しい解剖学的知識をもとに、適切な部位に適量注入することで、自然な表情を保ちながら効果的にしわを改善することができます。信頼できるクリニックを選びましょう。

男性でも治療できますか?

男女ともに治療可能です。男性は筋肉量が多く、女性より多めの単位数が必要な場合があります。

治療後の生活に制限はありますか?

基本的に日常生活に大きな制限はありません。ただし、効果を最大化し副作用を防ぐために「体温が上がる行為は避ける」「患部を過度に触る行為を避ける」などの注意事項を守りましょう。

どのくらいの頻度で治療が必要ですか?

筋肉量やライフスタイルにより個人差はありますが、4~6ヶ月間隔が目安です。3ヶ月以上は間隔をあけてください。

他の美容治療と併用できますか?

治療の組み合わせや治療間隔については、カウンセリング時に詳しくご相談いただけます。

併用可能な治療の例:ヒアルロン酸注入(深いしわの治療)・フォトフェイシャル(肌質改善)・糸リフト(たるみ改善)・スキンボトックス(肌質改善)

避けるべき組み合わせの例:同時期の他のボツリヌストキシン製剤・同日の血行を促進する施術の実施

ボトックスの料金体系について

ボトックスの料金は分かりにくい、と感じている方もいらっしゃるでしょう。

他の施術と異なり、何にいくらかかるのかわからない、単位(U)が何を意味するのか分からないという声をおききします。ボトックスの主な料金体系について、説明します。

主な料金体系の比較

ボトックス注射の料金体系は、クリニックによって異なります。代表的なものは「単位数ごと」と「部位ごと」の2種類です。

料金体系特徴メリット注意点
単位数(Unit)ごと使用した単位数に応じて料金が決まる・筋肉の強さや症状に応じた調整が可能
・薬剤量が明確で比較しやすい
・必要単位数によって総額が大きく変動
・治療前に総額を確認する必要あり
部位ごと「額」「眉間」「目尻」など、治療部位ごとに料金が設定される・料金が分かりやすく安心
・追加料金の心配が少ない
・複数部位の割引がある場合あり
・必要単位数に関係なく一律料金
・軽症の方には割高になる可能性あり

※一般にボトックスの投与量はmlやccではなく「単位(U:Units)」で表示されます。

当院では、原則として部位ごとの料金設定を採用。料金を明確に提示しているため、治療前に総額がわかりやすく、初めての方でも安心して受けていただけます。

料金に影響する主な要因

  • 使用する製剤の種類
  • 治療部位の特性
  • クリニックの方針や環境

これらの要因によって、同じ部位でも料金が変わることがあります。例えば、厚労省承認薬は安全性の裏付けがある分高額になりやすく、咬筋(エラ)治療や多汗症治療は広範囲のため単位数が多く必要になります。また、医師の経験やアフターケア内容も料金に反映されることが一般的です。

スマートスキンクリニックの料金

ボトックスは独自の「単位(U)」の記載になっております。
「cc」や「ml」とは異なります。
「単位(U)」はボツリヌストキシンにおいて、どのクリニックでも共通の医学的指標になります。
内容 韓国製 (1部位価格) アラガン社製 PREMIUM (1部位価格)
1部位 11,800円 11,800円 14,800円 14,800円
2部位 18,400円 9,200円 26,400円 13,200円
3部位 25,500円 8,500円 37,500円 12,500円
追加1部位(4部位目以降) 7,600円 / 部位 11,800円 / 部位
対象部位(顔)
※「1部位」は下記から1つ選択。「2部位」は2つの組み合わせ、「3部位」は3つの組み合わせ。
眉間目尻 鼻根バニーライン小鼻 ガミースマイル人中口角
その他部位
部位 / 容量 韓国製 アラガン社製 PREMIUM
エラ(咬筋) 40U14,800円26,600円
エラ(咬筋) 80U28,800円49,400円
ボトックスリフト(広頚筋) 40U34,800円46,600円
肩 50U19,800円33,800円
肩 100U38,800円63,800円
ワキ 100U29,800円52,800円
ワキ 200U57,800円98,000円
※ U=Units(投与単位)。表示価格は税込。診察の上で適応・投与量を調整します。
割引
リピーター割:当院で過去にボトックス施術のある方 10%OFF
同時施術割:他の施術と同日に受ける場合 10%OFF
併用で最大 20%OFF
例)顔3部位:韓国製 25,500円 → 併用で 20,400円 / アラガン 37,500円 → 30,000円

詳細情報

項目内容
施術時間5~15分程度(カウンセリングは含まず)
推奨施術回数・頻度おおよそ3ヶ月~6ヵ月程度の間隔で実施を推奨
ダウンタイム数時間〜数日
カウンセリング当日の施術可能
メイク感染予防のため翌朝以降を推奨
スキンケア施術直後から可能
シャワー当日から可能
痛み針を刺す際にチクッとした痛みあり

※個人差があります。

法的記載事項

ボトックス注射には、国内未承認医薬品を⽤いた施術が含まれます。治療に⽤いる医薬品は当院の医師の判断の元、個⼈輸⼊⼿続きをおこなったものです。

個⼈輸⼊において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」

ボトックス注射ならスマートスキンクリニック

ボトックス注射は、表情じわやエラ張りの改善から多汗症治療まで、幅広い効果が期待できる治療法です。継続することでより効果的で持続的な結果が得られ、新たな表情じわの予防効果も期待できます。

スマートスキンクリニックのボトックス注射は、厚生労働省承認のボトックスビスタ®とコストパフォーマンスが高いボツラックスから選択可能です。料金を明確に提示しており、複数部位の同時施術割やリピート割もご用意しています。

ボトックス注射について疑問やお悩みがございましたら、無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。

参考・引用

ボトックスビスタ

ビューゲル社

日本皮膚科学会

Avvaru S, Kolli NND, Meka S, et al. An Evaluation of Use of Botulinum Toxin Type A in the Management of Dynamic Forehead Wrinkles – A Clinical Study. Journal of Clinical and Diagnostic Research. 2016;10(10):ZC127–ZC131.

Kim NH, Chung JH, Park RH, Park JB. The use of botulinum toxin type A in aesthetic mandibular contouring. Plastic and Reconstructive Surgery. 2005;115(3):919–930. doi:10.1097/01.prs.0000153236.79775.a0.


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本ページは、2018年6月に改正・施行された 医療広告ガイドライン に基づき制作・情報提供を行っています。

  • 監修範囲:治療説明、リスク・副作用、料金表示
  • 最終監修日:2025年6月26日
※治療効果には個人差があります。副作用・リスクについては必ず医師にご相談ください。
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